発達障害とは、自閉症や アスペルガー 症候群、 ADHD を示すものです。現在では、自閉症スペクトラム障害として考えられています。
アスペルガー症候群?ADHD?どっち?
なぜスペクトラムであるのか?
発達障害とは診断がとても難しい障害です。
息子ハルの場合をみても、療育センターではアスペルガー症候群と言われ、医療センターでは自閉症と言われ、診療内科ではアスペルガー&ADHDとバラバラの診断名がつきました。
診断名も年齢によって、自閉症になったり高機能自閉症になったり、アスペルガーになったりと、数年おきに変化しています。
8歳の今現在では、アスペルガー&ADHDという診断名で落ち着いています。
経験上、私の目からみてもADHD優位のアスペルガー&ADHDの混合タイプと言うことができます。
このように自閉症や高機能自閉症、アスペルガー、ADHDはバラバラの障害ではなく、ひとつの連続体と考えれば、診断名がかわることも納得できます。
特に小さいうちは、アスペルガーとADHDの見極めは極めて難しいので、継続して心療内科に通い様子をみることが大切です。
アスペルガー症候群とADHDとは
アスペルガー症候群とADHDは、異なる性質をもつ障害のようにみえますが、ずいぶんと類似面もある障害です。
それゆえ、アスペルガー症候群とADHDを正確に区別することは難しく思います。
アスペルガーに対しての療育、ADHDに対しての療育というよりは、その都度あらわれている症状に対しての療育を行うことが賢明だとおもいます。
ハルの場合ですと、こだわりや切り替えの悪さという面ではアスペルガー症候群なのですが、順序立てて物事を考えられない、注意散漫や過集中という点ではADHDです。
アスペルガーとして、ADHDとして対処するということはできませんので、ひとつずつ対処していくしかありません。
アスペルガー症候群としての療育
基本的には、アスペルガー症候群であろうとADHDであろうと、その都度あらわれている症状に対して、どのように対処するのか対処法を考えることが大切です。
しかし、アスペルガー症候群は環境の変化を得意としません。ですので、この点においては問題が起きる前から対処する方が賢明です。
たとえば、入園、入学、クラス替え、転校、先生が変わるなど、このような小さな変化が苦手であり、つまずきの原因となることもあります。
また、経験していないことを苦手とする面もありますので、小さい頃からさまざまな経験を積むと、後々困ることが少なくなるかもしれません。
特に、人間関係にはさまざまな人間関係があります。ちいさい頃からいろいろな枠でのお友達を作ると、たくさん人間関係のパターンを学ぶことができます。
大人になってはじめて経験するよりも、子どものうちに経験しておいた方が困ることもすくないかもしれません。
アスペルガー症候群とADHDの区別は必要?
今ではまとめられて発達障害、もしくは自閉症スペクトラム障害と称されるので、こまかな診断名はさほど必要ないと個人的には感じています。
自閉症であるのか?アスペルガー症候群であるのか?ADHDであるのか?この点を細かく追及する必要はないと思います。
年齢とともに変化するものですから、ゆっくりと見守るしかありません。
ただ、自閉傾向が強いのか、ADHD傾向が強いのか、そのあたりは知っておくと療育はしやすいと思います。
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まとめ
アスペルガー症候群?ADHD?どっち?
なぜスペクトラムであるのか?
アスペルガー症候群とADHDとは
アスペルガー症候群としての療育
アスペルガー症候群とADHDの区別は必要?