最近は 発達 障害 ブームと言われていますので、お子さんの言葉が遅い、また言うことを聞かないと発達障害なのではないかと不安になる親御さんも多いかと思います。
今回は、発達障害か否か チェック するポイントをお伝えいたします。
幼児の発達障害・症状チェック(前編)
発達障害とは
発達障害とは、発達に凸凹のある状態のことを指します。
定型発達のひとは、平均的にすべてのことができますが、発達障害があると能力のあることと、そうではないことの差がとても大きくあらわれます。
発達障害が起きる原因としては、脳の機能障害や脳内分泌の問題だと現在は考えられています。
うちの子は発達障害?
お子さんの言葉が遅い場合や癇癪がひどい場合には発達障害を疑う親御さんもいらっしゃいます。
ですが、言葉が遅い、癇癪、暴力だけでは発達障害か否かは判断できません。
最近では、発達障害の子やグレーの子、発達障害もどき(自称発達障害)の子もいますので、本当に発達障害なのか、もしくは生育環境や対人関係に問題があり起きている症状なのかを判別することは素人では困難です。
そして発達障害の症状は千差万別と言われていますので、この症状があるから発達障害とは言い切れない現状もあります。
受診の際、必要になるもの
お子さんが発達障害かどうか診断を受けるためには成育歴や家族歴が参考になります。
寝返りやつかまり立ちの時期、歩き始めた年齢や発語のあった年齢などが質問されます。
また、家族の学歴や病歴、発達障害の有無を問われることもあります。
ですので、診断をお考えでしたら母子手帳と簡単な家族への聞き取りをすませておくとスムーズに診察がすすみます。
癇癪やこだわりが強い場合には、その時の様子を携帯電話に録画しておくと、言葉で説明すりよりも伝わりやすくなります。
発達障害の子供の傾向(チェック)
一般的に発達障害の子供は、指差しではなくクレーン現象があらわれると言われています。クレーン現象とは、自分の手ではなく人の手を使い、欲しいものを取ろうとする動きです。
また、オウム返しや逆さバイバイもあらわれやすい症状です。
オウム返しとは、オウムのように相手の言ったことをそのまま言うことです。逆さバイバイとは、手の平を自分に向けてバイバイする様子です。
オウム返しも逆さバイバイも、見たまま聞いたままをそのままやる様子がよくわかります。
ここからは個人的な見解になりますが、発達障害の子供は感覚過敏、感覚鈍麻が顕著にあらわれます。
例えば、触れられることを嫌がる、抱っこを嫌がりエビぞりになる、砂や粉、水を嫌がる、偏食、これらは感覚過敏のために起きています。
感覚鈍麻は、痛みに鈍感、疲れていても気が付かない、ケガや病気に気が付かないなどです。
感覚過敏と感覚鈍麻では、服のタグや生地を気にする、靴下やズボンがきつくないと落ち着かないなど、症状はさまざまです。
その他にも、ちいさい頃は汚れを気にして手を何度もふいたり、服を何度も着替える子もいます。
また、一人で遊んでいても楽しそうということも特徴のひとつです。親に遊んでとせがむことはあまりなく、一人で楽しそうに遊びます。こちらが勝手に玩具を触ると嫌がることもあります。
物の位置が変わること、道順が変わること、日常の行動パターンが変わることも嫌がります。自分の行動だけではなく、親の行動がいつもと順番が違うことも嫌がります。
その他、認知能力や危険察知能力も高くはないので、人懐っこく愛嬌があります。
なかには、落ち着きなく走り回る子や、石や草、ミニカーを集めるなど収集癖が垣間見られる子供もいます。
過集中や注意散漫ということも特徴のひとつですが、幼い子のばあいはそれほど集中力もなく、興味の移り変わりが激しいものですから、この点での判断は難しいでしょう。
ですが、回るものが好きですので、ミニカーのタイヤや扇風機を長時間眺めていたり、水がキラキラ光る様子を眺めていたりすることもあります。
後編はコチラ⇩
幼児の発達障害・症状チェック(後編)
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まとめ
幼児の発達障害・症状チェック(前編)
発達障害とは
うちの子は発達障害?
受診の際、必要になるもの