「幼児の発達障害・症状チェック(前編)」では、 発達 障害 チェック として幼児期の発達障害の症状や傾向をお伝えいたしました。
今回は発達障害だと疑う場合、チェックリストだけでは確定はできませんのでどうするべきなのかお伝えいたします。
幼児の発達障害・症状チェック(後編)
発達障害の傾向
前編でもご紹介した通り、発達障害とは発達の凸凹のことであり、できることとできないことの差が激しい状態をあらわします。
幼児期には発達の凸凹はわかりづらいものですが、傾向としてはこだわりが強い、感覚過敏、感覚鈍麻がある、収集癖がある、回るものやキラキラしたものに興味を示すという傾向が見受けられます。
チェックリストだけでは発達障害かわからない
前編では発達障害の傾向とともに、発達障害か否かという判断は素人では難しいとお伝えしました。
言葉が遅いことや癇癪が起きることを原因に発達障害を疑う方もいますが、発達障害とは言葉が遅い子もいれば、遅くない子もいます。
癇癪も言葉が遅く、自分の言いたいことが相手にうまく伝えられないことからくるフラストレーションなのか、こだわりの強さからくる癇癪なのか、はたまた発達障害とは関係のない癇癪なのか、癇癪ひとつとっても発達障害か否かはわかりません。
また、発達障害だからといって癇癪があるとも限りません。なかには、穏やかなお子さんもたくさんいます。
その他、多動だと発達障害だと思われがちですが、パニックで走る周り子供もいれば、パニックでフリーズする子供もいますので、走り回るからといって発達障害だとも限りません。
一般的に発達障害と言われる、言葉の遅れや癇癪、多動ですが、これらの症状だけでは発達障害だと断言することは非常に難しいです。
幼い子の場合は、対人関係自体がありませんので、友達とうまく遊べないという理由も年齢相応のものであり、発達障害だとは言えません。
発達の凸凹やこだわり、感覚障害、聴覚・視覚・味覚、触覚、すべてをみないと、幼い子の発達障害はわかりません。
発達障害の診断を受けたくない
発達障害と疑われる症状がある場合、専門医に連れて行こうか迷うこともあるかと思います。
特に、行政支援を必要としない子の場合は、子供の将来を思うと診断を受けるべきかどうか迷う親御さんも多いです。
発達障害かどうか白黒つけたいという思いと、発達障害なら療育をしないといけないという思い、また子供の将来を思うと診断名は付けない方がよいのではないかという思い、さまざまな思いの中、どうするべきか選択をしなければなりません。
なかには、世間体や家族の反対があり、受診しないご家庭もあります。
このような場合は、民間の療育機関に相談するとよいかもしれません。診断はつきませんが、発達障害の疑いがあるかどうかは教えてもらえる可能性があります。
もしくは、民間のカウンセリングセンターにも相談してみるとよいかもしれません。こちらも診断はつきませんが、発達障害の傾向があるかどうかは教えてもらえる可能性があります。
診断を受けるか受けないかはご家庭の事情もありますので、その辺りの事情はくみ取ってもらえるはずです。
発達障害の診断を受ける
発達障害の診断を受ける場合は、療育センターや医療機関を受診してください。
お子さんの場合、どこへ行けばよいのかわからないときは、担当の保健師さんに相談すると調べてくれます。その他では、子供課や福祉課でも情報を持っている可能性があります。
発達障害の子供を持つ親として
昨今、発達障害の子供は落ち着きがなく、攻撃的で、言葉遣いも悪いと思われている風潮があります。
同じ発達障害の子供を抱える親として、このようなイメージを持たれることはとても悲しいことです。
発達障害の子供のなかには、活発な子も大人しい子も素直な子もいます。定型発達の子供と同じように、その性格はさまざまです。
なかには、攻撃的な子供もいますが、接し方を変えることで落ち着くことも多々ありますし、言語能力が発達することにより落ち着くこともあります。
定型発達だろうが、発達障害だろうが、大人しいことは大人しいですし、活発な子は活発です。定型発達でも暴力的な子もいれば、言葉遣いが良くない子もいます。
ですので、発達障害だから落ち着きがない、暴力的、言葉遣いが良くない、ということではないのではないでしょうか。
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まとめ
幼児の発達障害・症状チェック(後編)
発達障害の傾向
チェックリストだけでは発達障害かわからない
発達障害の診断を受けたくない
発達障害の診断を受ける
発達障害の子供を持つ親として