自閉症やアスペルガーの寿命が３６歳と言われる理由③

自閉症 や アスペルガー の方の寿命が４０歳未満というデーターから考えられることは、障害の特性や生きづらさが寿命と関係しているということです。

それでは、データーにある「溺死」「自殺」「心臓病」以外にはどのようなリスクが考えられるでしょうか。

今回は、自閉症やアスペルガーがなぜ短命になってしまうのか、その理由について考えます。

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－目次－

自閉症やアスペルガーの寿命が４０歳未満な理由として、研究データーでは「溺死」、「自殺」、「心臓病」があげられています。

自閉症やアスペルガーが短命だと言われる詳しい原因はコチラ⇩

「溺死」、「自殺」、「心臓病」は自閉症やアスペルガーのなかでは高い死亡理由とはなっていますが、自閉症やアスペルガー、ADHDの方には下記のようなリスクもあると考えることができます。

感覚鈍麻とは、痛みや熱さ、体調の悪いさ、疲れに鈍感ということがあげられます。

日常生活のなかでも痛みに鈍感ということは、お子さんの場合には高いところから飛び降りてしまう、危ない遊びをしてしまう危険性があります。

通常なら「怪我をする」と予測することができる遊びであっても、自閉症やアスペルガーの子供は創造性の欠如がみられるため、予測が付かず危険な遊びをしてしまいます。

また、「痛みに鈍感」ということは、怪我に気が付かない可能性もあります。

このようなことから、見ている大人がヒヤリとする場面も多く、目が離せない状態が続きます。

次に「熱さに鈍感」という点でも、「熱い」ということがわからず、鍋や熱いお湯に触ってしまう可能性もあり、特に夏は花火で遊ぶこともありますので「火傷」をする可能性もあります。

自閉症やアスペルガーのお子さんの場合、「痛みや熱さ」に鈍感な点から怪我が絶えません。

また、「体調の悪さ」に鈍感と言う点では、子どもに限らず大人の場合でも、具合が悪い、熱がある、ということに気が付かず無理をしてしまう可能性があります。

限界まで無理をし、起き上がれない状態になっても、少し具合が良くなれば、また活動を始めてしまいますので、なかなか身体を休ませるということができません。

「疲れに鈍感」という点でも、子供の場合も大人の場合も「疲れた」という感覚が鈍いですので電池が切れるまで動いてしまいます。

子どもの場合ですと突然眠ってしまうこともありますし、大人の場合ですと倒れてしまうこともあります。

このような鈍さから、怪我をしたり、無理をしていることに気付かず倒れてしまうこともありますので、身体には大きな負担がかかっていると考えることもできます。

また、ショートスリーパーですとなおさら身体を休ませることができませんので、身体にかかる負担はさらに大きなものとなると予測することができます。

自閉症やアスペルガーの方の場合、注意散漫になることや過集中になることがあります。

注意散漫な場合には、周囲の危険に気が付かず事故にあう可能性があります。

例えば、車が来ていることに気が付かず車道を渡ってしまうこともありますし、窓の景色が気になり、外を眺めている間に転落してしまうこともあります。

過集中の場合でも、過集中のため周りが見えず事故にあう可能性があります。

大人になり運転をする場合ですと交通事故に気を付けなければなりません。

特に空間把握能力が弱い方や距離感がわからない方の場合は、車体をすってしまう、前の車との車間距離がわからず追突してしまうこともあります。

スピード感が好きな方の場合は、そんなにスピードを出しているつもりがなくてもスピードオーバーをしていることもあります。

また、ADHDの方にみられる「じっとしていることが苦手」な方の場合には、運転中に電話をしてしまうこともあります。

注意散漫、もしくは過集中のために起きる事故、じっとしていられない事から起こる事故、さまざまありますが、自閉症やアスペルガー、ADHDの方は定型発達の方よりも事故に巻き込まれる可能性は高くなります。

交通事故では被害者になるだけではなく、加害者になる可能性もありますので注意しなければなりません。

また、仕事中に起きる産業事故というものにも巻き込まれる可能性もありますし、引き起こしてしまう可能性もあります。

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まとめ

自閉症やアスペルガーの寿命が３６歳と言われる理由③
自閉症やアスペルガーが短命な理由
感覚鈍麻のため怪我や病気になる
不注意による事故が多い