アスペルガーのなかでも「積極奇異型」のお 友達 の 作り方 はどのようなものでしょうか。
「積極奇異型」は、一方的に自分の興味のあることだけを話しかけてしまう傾向にあり人から嫌厭されることもあるようですが、ソーシャルスキルトレーニングを受けることにより、お友達との適切な距離が保てるようになります。
アスペルガーの子供の友達の作り方~積極奇異型~
積極奇異型のお友達の作り方
「積極奇異型」のアスペルガーの子供は、積極的に人と関わろうとします。
ですが、自分の興味のある事柄や興味のある話題を一方的に喋り続けてしまう傾向があります。
ですので、お友達から嫌厭されてしまうこともよくあります。
「積極奇異型」の子供の場合は、すこし年上の子供や年下の子供との相性がいいようです。
特に優しく話しを聞いてくれるお兄さん・お姉さんタイプの子供にはよくなつきます。
また、素直に指示に従ってくれる年下の子供とも仲良くできます。
また、「積極奇異型」のアスペルガーは、特定分野の知識を豊富に持つため、同じ趣味を持つ人(子供・大人)との交流が盛んになります。
例えば、電車好き、船好き、建物好き、アニメ好き、ゲーム好き、サッカー好き、野球好き、動物好き、相撲好き、などのように、特定分野に関しては深い知識を持っています。
ですので、同じ趣味を持つ子供と仲良くなる傾向があります。
また、中学生、高校生と年齢が上がるにつれ同好会に参加するようになり、友達の輪も広がってゆきます。
「積極奇異型」+ソーシャルスキル
「積極奇異型」のアスペルガーに必要なものはソーシャルスキルです。
「積極奇異型」のアスペルガーは、自分の興味のある事柄だけを一方的に話し続けてしまう傾向にあり、しばし人から嫌厭されてしまうことがあります。
では、臆することなく人と話しができる「積極奇異型」の人間がソーシャルスキルを身に付けたらどうなるのでしょうか。
ソーシャルスキルトレーニングとは、人との関わり方、言語化されない行動への理解、共感、感情や衝動の制御、会話のルール、などを学ぶ取り組みです。
ソーシャルスキルを学ぶことにより、礼儀を守った上で多くの人に話しかけられるようになります。
近すぎず遠すぎず、ちょうどよい距離感がわかるようになると、人から嫌厭されるようなことはありません。
交友関係も広がり、大人になる頃には多種多様な人とのつながりを持つことも可能になるかもしれません。
「積極奇異型」の持つ、臆することなく誰にでも話しかけられるという特性は、一見弱みとして考えられがちですが、ソーシャルスキルを学び適切な距離感を知ることにより「弱み」から「強み」に変えることができます。
ソーシャルスキルトレーニングの大切さ
アスペルガー症候群には、「受け身型」「孤立型」、「積極奇異型」と3つのタイプがありますが、このタイプは年齢と伴に変化する場合もありますし、時と場合により変化することもあります。
例えば、普段は「受け身型」であっても、状況によっては「積極奇異型」に変化することがある、ということです。
3つのタイプそれぞれに善し悪しがありますので、ソーシャルスキルトレーニングは可能なら受けておいた方がよい選択ではあります。
もし、ソーシャルスキルトレーニングを受ける場所がお近くにない場合は、簡単なルールだけでもお家で学ぶと、人との距離感を習得するのは難しいとしても、適切な行動という面では学習可能なのではないでしょうか。
つづく
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まとめ
アスペルガーの子供の友達の作り方~積極奇異型~
積極奇異型のお友達の作り方
「積極奇異型」+ソーシャルスキル
ソーシャルスキルトレーニングの大切さ