集団に属することを苦手とするアスペルガー症候群ですが、小学校でお 友達 を作ることはできるのでしょうか。
今回は、アスペルガーの子供のお友達の 作り方 をご紹介いたします。
アスペルガーの子供の友達の作り方~受け身型~
アスペルガーと小学校生活
アスペルガー症候群の子供は集団行動を得意とはしません。
アスペルガーには、3つのタイプが存在します。
アスペルガー症候群のタイプ
- 孤立型
- 受け身型
- 積極奇異型
この3つのタイプは常に同じタイプなのではなく、年齢と伴に変化します。
例えば、ちいさい頃は「孤立型」であっても、幼稚園では「積極奇異型」、小学校では「受け身型」と変化していくケースが大半です。もちろん、小学校以降もその変化は続きます。
アスペルガー症候群の子供は、それぞれのタイプにより特性が違いますのでお友達の作り方も変化します。
受け身型の子供の特徴
アスペルガー症候群のなかにもADHDの子供のように誰にでも臆することなく話しかける、「積極奇異型」のアスペルガーの子供もいますが、小学校時代は「受け身型」になる子供も多くいます。
受け身型の子供の場合は、周りは少し気になるけど自分からどう話しかけたらよいかわからないタイプの子供です。
「遊ぼう」、「入れて」と話しかければよいのですが、その一言がわからず話しかけられるのを近くで待っています。
もしかすると、「遊ぼう」、「入れて」というタイミングがわからないのかもしれません。
自分から誘うこともできないのですが、誘われたら断ることも苦手です。
ですので、本当は苦手な子に誘われても、本当は遊びたくなくても、誘われれば遊びに付き合ってしまいます。
アスペルガーの子供は空気が読めないと言いますが、「受け身型」の子供は空気を読み過ぎてしまいます。人に気を使い過ぎてしまうのです。
「イヤなことはイヤ」と言える力があればよいのですが、イヤなことでも我慢をしてしまいますのでストレスを溜めやすいタイプです。
また、断ることが苦手という特性から周囲の大人からは集団に馴染んでいるようにみえてしまいます。
このこともアスペルガー症候群の発見を遅らせる要因につながります。
例え、アスペルガー症候群だと診断を受けている場合でさえ、集団に馴染んでいるように見えてしまうことから、本人のストレスは理解されず2次障害を併発するケースもあります。
それでは「受け身型」の子供のお友達作りは上手くいくのでしょうか。
「受け身型」の子供のお友達作り
受け身型の子供は誘われれば断ることが苦手ですので、集団の輪に属することはできます。
小学生の場合ですと、サッカーやドッジボールが好きな子供ですと、アウトドアな子供達から誘われることが多く、休み時間も一緒に遊ぶことが多くなります。
折り紙やお絵かきが好きなインドアな子供の場合ですと、同じように折り紙やお絵かきが好きな子達から誘われ、一緒に遊ぶことが増えます。
「受け身型」のタイプの子供の場合、お家では自己主張が激しいかもしれませんが、外ではあまり自己主張をしない子共も多いですので、特にトラブルを起こすこともなく、なんとなく集団の輪に属しているようです。
「受け身型」の子供の場合、例えお友達に誘われなくても、自分の興味のある話題を話していれば、何気なく会話に入り、興味がなくなればうまくフェードアウトしています。
「受け身型」の子供の注意点
アスペルガー症候群の「受け身型」の子供はお友達作りに困ることはあまりありませんが、我慢をして集団に属している可能性がありますので、お家で「イヤなことはないか?」話しを聞いてあげる必要があります。
もしかしたらイヤなことを言われているかもしれませんし、イヤなことをされているかもしれません。また、「イヤなことをやらされている」可能性もあります。
アスペルガーの子供は感情と表情が一致しないので、お家の方がしっかりと話しを聞いてあげることが大切です。
また、中学生になると行動範囲も広がり親の目が届きづらくなります。
良くも悪くも「受け身型」の子供は断ることが苦手ですので、どういうお友達と付き合っているのか、それとなく把握しておくこともトラブル防止につながります。
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まとめ
アスペルガーの子供の友達の作り方~受け身型~
アスペルガーと小学校生活
受け身型の子供の特徴
「受け身型」の子供のお友達作り
「受け身型」の子供の注意点