自己 肯定 感 を 高める ためには、人に必要とされる、人に認められる、そして自分自身が自分を認めることが大切です。
では、自己肯定感が低くなりがちな発達障害の子供の自己肯定感を高めるためには、どうしたらよいのでしょうか。
- 目次 -
自己肯定感を高めるためにできる3つの方法
自己肯定感を高めるためにできること
自己肯定感の低い子どもに有効な5つの方法⇦自己肯定感の低い子供に有効な手立てはこちら
上記記事では、自己肯定感の低いこどもには、
- お家のなかでの役割を与える
- 苦手なことでもがんばったら褒める
- 失敗しても成功する方法を一緒に考える
- チャレンジ精神を大切にする
- ふざけていたら叱る
このような方法を通して、人から認められていると感じさせることが大切という内容をお伝えしました。
今回は、では実際に何をすればいいの?と疑問に思われている方のために我が家の実例をご紹介いたします。
自己肯定感を高めるお家のなかの役割
息子・ハル(アスペルガー&ADHD)は幼少期の頃からお手伝いをしています。お手伝いというより、家事全般を一緒におこないます。
1,2歳の頃は、お洗濯を干していると、洗濯カゴから洗濯物をひとつずつパスしてくれました。床の雑巾がけも遊びながら一緒におこないました。
このようにすごく小さなお手伝いなのですが、家事の最中にはひとりで遊ばせておくのではなく、遊びながら一緒に家事を楽しみました。
小学校になると、ハルの役割はお風呂掃除とゴミ捨てです。
お風呂掃除をしながら水に興味が移ってしまい、水遊びがはじまることもありますが、「やっぱり、ハルの洗ったお風呂はツルツルで気持ち良い。」と、言うと得意げに毎日洗ってくれます。
ゴミは、ハルが「ゴミ重いから、持っていくよ。」と、言うのでその言葉に甘えています。
ハルの登校後、ゴミの位置を確認し、直すことはありますが、ハルには細かいことは言わず「ありがとう。助かったよ。」と、話しています。
では、ハルはなぜ毎日お手伝いをするのでしょうか。ハル自身、家事はお手伝いではなく自分のやるべきことだと考えています。
そして、「僕は力があるから、お風呂掃除とゴミ捨てをやる」だ、そうです。
実際にハルは小3ですが、幼稚園の頃から武道を習っているため、私よりも手に力があります。
自分の得意なことを理解しており、「お風呂掃除なら僕が一番うまい!」「力持ちだから重いものは僕に任せて!」という、自信があります。
また、そうすることにより、お家のなかでの自分の存在意義を獲得しています。
自己肯定感を高めるために好きな事は全部挑戦する
我が家では、やりたいことは何でも挑戦させています。「面白そう、やってみたい」と、思ったことは何でもやらせます。
「楽しそう」「ワクワクする」、このような感情は人生を楽しいものにしてくれます。
ですので、スポーツもお料理も工作、工芸、理科の実験、日曜大工、ハルが楽しそうだと思うことはなんでも挑戦します。
理科の実験では仮説を立て、実験検証をします。工作では、材料を集め、まず図にします。安全を確保した上で、工具も使わせます。
他にもお菓子作りやバスボム作り、ボトルシップ制作、編み物、ぬいぐるみ制作など、本当に多趣味です。
安全は確保していますが、お家の中は粉だらけになったり、クズだらけになったりと、かなりの確率で惨事にはなりますが、後で一緒に片付ければいいのです。
失敗することも多々ありますが、その時はどうしたら成功するのか一緒に考えます。
「やりたい」と思うことを止めない事で、チャレンジ精神も身につき、できないから諦めるではなく、できなければ他の方法を試してみるという力もつきました。
ハルにとっての毎日は同じことをくり返す日々ではなく、「明日は何をやろう」と胸をはずませる日々なのです。
自己肯定感を高めるために苦手な事でも挑戦する
ハルは歌とダンスが苦手です。幼稚園のマーチングでもお遊戯会でも苦労しました。ハル自身、歌と踊りが苦手だと自覚しています。
小3になった今でも、発表会で踊ると少しズレます。どれだけ一生懸命練習しても、本当に少しだけズレてしまいます。
幼稚園の頃は、自信がなく踊れませんでした。ですが、小3になった今では少しズレていても堂々と踊って歌っています。
「どうだった?」と聞かれますが、「すごい良かったよ。練習、頑張ったね。カッコよかった。」と、褒めます。
注意をしようと思えばいくらでもできます。ですが、本来苦手なことを注意してしまえば、次からは踊らなくなります。歌わなくなります。
苦手なことでも、諦めず練習を続けた、そして少しでもよくなった。これは、認めてあげるべきことです。
どれだけ下手でもでも精一杯努力をしたのなら、その努力を褒めてあげましょう。
逆に、どれだけ得意なことでも手を抜いたら叱ります。
その子なりの努力を認める
その子なりの努力を認めてあげることはとても大切です。みんなと同じようにできること、みんなより上手にできること、そういうことを目的にしているのではありません。
自分なりの努力ができ、それを周りが認める、そうして自己肯定感は高められるのだと思います。
自己肯定感は、ある日突然上がるものではありません。
人に必要とされていることから始まり、人に認められること、そして自分自身が自分を認められるようになること、それが本来あるべき自己肯定感につながるのではないでしょうか。
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まとめ
自己肯定感を高めるためにできる3つの方法
自己肯定感を高めるためにできること
自己肯定感を高めるお家のなかの役割
自己肯定感を高めるために好きな事は全部挑戦する
自己肯定感を高めるために苦手な事でも挑戦する
その子なりの努力を認める