子供の 自己 肯定 感 をあげるために有効な方法として「親ばか」になるという手があります。
定型発達、発達障害、どのような子供でも親が自分を認めてくれなければ、自分自身を認める力はつきません。
親ばかになるということは難しいことなのでしょうか。
自己肯定感を上げるためには親ばかになれ!
自己肯定感とは
自己肯定感とは自分自身を認めてあげる力です。
「自分はダメな人間だ」、「どうせ自分にはできない」ではなく、「自分は頑張っている。」、「自分はこれでいいんだ」と前向きに自分自身を捉えることのできる力、それが自己肯定感につながります。
ですが、私たち親自身はそれほど自己肯定感が高くはありません。
その理由は、「もっと、もっと」と、大人たちにさらに上を求められて育てられた人間だから、ということもひとつの理由なのかもしれません。
それが悪かったわけでは決してありません。ですが、そのプロセスが「出来たことは出来て当たり前とされ、出来なかったことを注意された」ことにあります。
もし、「出来たことを認め、出来なかったことを次の目標する」としたならば、それほど自己肯定感が下がることはなかったのかもしれません。
大人になれば、それが可愛さゆえだったとわかりますが、子供の頃は「どんなに頑張っても親に認めてもらえない」と感じた方も多いのではないでしょうか。
先ほども申し上げたように、養育者である親が子供を認めてあげなければ、子供は自分自身を認めることができません。なぜなら、子供にとって親は絶対的な存在だからです。
自分自身が認められない子供に健全な自己肯定感を育むことはできません。
では、どうすれば健全な自己肯定感は育まれるのでしょうか。
自己肯定感を育むためには親ばかになれ
子供の人格を認めるためには、なんでもかんでも叱ればよいと言うものではありません。
叱るべきところは叱り、注意するべきところは注意し、認めるところは認めなければいけません。
同じようになんでも褒めればいいというわけでもありません。
何をしても褒めていたら、子供自身が何が悪くて何が良いのかわからなくなってしまいますし、向上心自体がなくなってしまうこともあります。
幼いうちは褒めていれば、なんでも頑張ってくれますが、5,6歳にもなれば親が本心で褒めているのか、口だけで褒めているのか子供にはわかります。
褒めることは大切ですが、「〇〇な部分ができるようになったね。頑張って練習したものね。」などのように、具体的に説明する必要があります。
ただ、「すごい。」、「天才」などと褒めれば、自分がやらなくてもできる人間なのだと勘違いし、「できないことがあった時にすぐに投げ出してしまう」人間にもなりかねません。
ですので、上手に親ばかをしなければなりません。
とはいえ、どうしたら上手に親ばかができるのでしょうか。
上手な親ばかとは
例えば、小さいお子さんでしたら、マンションやビルの廊下で大きな声をだすことがあると思います。
大人から見ればただのイタズラですが、子供は何のためにこのようなことをするのでしょうか。
子供にとって声が反響する、自分がだした声よりも大きな声となって響くというこの現象は不思議で面白い現象なのです。
このとき、大人は「やめなさい。迷惑でしょ」と、叱ります。
ですが、子供は「自分の発見した驚きを親と共有できなかった」、「しかも、何故か叱られた」と、切なくなってしまいます。
子供の想像力では、「どうして迷惑なのか」、「誰に迷惑なのか」ということがわからないのです。
ですので大人は「他の階にも人がいて、その人達が火事や地震だと思って驚くかもしれないからやめなさい。もうやったらいけないよ。」と明確に説明しなければいけません。
叱るときはダラダラと長時間叱るのではなく、明確な言葉で短く注意をする必要があります。
その後、「階段だと声が響くんだね。不思議だね。どうしてだろうね?」と、子供と驚きを共有し、そのことについてアイデアを出し合って想像してみてください。
それだけで子供は親に認められた気持ちになります。
階段で叫んだことは良くない行動です。ですので、その部分は叱らなければなりません。ですが、子供の発見は素晴らしいものです。その素晴らしさを親も認めなければいけません。
ただ叱ってしまえば、階段で叫んだことも素晴らしい発見もすべて悪いことになってしまいます。
もう少し大きくなり、小学校高学年や中学生になるとテストのことで叱る親御さんも多いでしょう。
その時も、先ほどと同様、テストの点数だけをみて叱るようなことはしないでください。
テストの点数はあまり意味のないものです。テストで間違えた問題があるのでしたら、
- 問題を理解していなく解けなかった
- 問題は理解しているが、正しく読めなかったため間違えた
この2点が原因となっています。ケアレスミスは、正しく問題を読んでいないうちに入ります。
問題を理解していないのなら、つまずいた箇所を探し復習する必要があります。問題が正しく読めていないのなら、丁寧に文章を読む練習をしなければなりません。
テストで褒めるポイントとしては、
- 諦めずに最後の問題まで解こうとした形跡があるか
- 丁寧に字を書いてるか
- 問題文を丁寧に読んでいるか
- 今までできなかった問題ができるようになったか
などがあります。
ですので、例えば「見やすく回答欄に答えが書けたね。頑張って丁寧に書いたんだね。じゃー見直しをして、復習をしようか。」と、良い部分は認め、見直しと復習を促す必要があります。
ひとつ、何かを認め褒めると、子供は素直に見直しを始めます。
テストで満点でなくても、最後の問題を解こうとした形跡があれば、それもお子さんが諦めなかった証拠ですので、その点も褒めてあげるといいでしょう。
テストの点数だけを見て叱ればお子さんは意欲を失ってしまいますので、点数で叱ることのないようにしてください。
上手な親ばかとは、「褒める、認める、叱る」を上手く使いこなせるということです。
上手な親ばかになることで、子供自身が自分を認める力をつけ、この先も健全な自己肯定感を育む力となるのではないでしょうか。
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まとめ
自己肯定感を上げるためには親ばかになれ!
自己肯定感とは
自己肯定感を育むためには親ばかになれ
上手な親ばかとは