一般的に「 捨て られ ない 」というとADHDをイメージする人が多いと思いますが、実際は「捨てられない」はアスペルガーの持つ傾向であり、「片付けられない」がADHDの持つ傾向にあります。
また、逆に整理整頓をし過ぎてしまう、モノを捨てすぎてしまう、収納の名人などもアスペルガー症候群やADHDの傾向があります。
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD①
なぜ捨てられないのか
アスペルガー症候群の方がモノを捨てられない原因には、「こだわりの強さ」があげられます。
自分のモノに対してのこだわりや愛着がとても強く、他の人が触ることすら嫌がります。
また、アスペルガー症候群の方のなかには収集癖のある方もいます。
例えば、小さい子供ですと、石や葉っぱ、草などを好んで集めます。
大人の目から見ると、どれも同じようなモノばかりですが、アスペルガー症候群の子供にとっても微妙なカタチや色の違いから、すべて別のモノという認識をします。
年齢があがるにつれ、石から色鉛筆や折り紙などに集める対象物が変化してゆきます。
例えば、色鉛筆、クレヨン、クーピー、マーカーなども、大人の目から見ればどれかひとつあれば色が塗れると思うのですが、アスペルガー症候群の子供からすればすべては別のモノであり、必要なときに必要なモノがないと困るという発想になります。
クーピーでは色鉛筆の代用はできないし、絵の具ではクレヨンの代用はできない。チョークではクレパスの代用はできない。
代用をすれば、それでは自分の思い描く作品がつくれない。そのようなこだわりの強さがあらわれます。それゆえ、似たようなモノですが、別のモノをたくさん集めてしまいます。
これが大人になると靴であったりジーンズであったり、サングラスであったりと対象物が変化していきます。
特にこだわりの強くない人間から見れば、似たような靴や似たような帽子、似たようなジーンズを集めている方を見ると不思議におもいますが、集めている本人からすれば些細な違いがあるということは、ひとつひとつは全く別のモノだという強いこだわりが見て取れます。
捨てられないと部屋が片付かない?
捨てられないというと部屋がぐちゃぐちゃなイメージがありますが、アスペルガー症候群の場合は捨てられないだけであり、片付けられないわけではありません。
ですので、たくさんモノがあってもコレクションとして整理整頓できますし、部屋の片付けもできます。
人によっては、部屋がぐちゃぐちゃしてみえることもありますが、それは散らかっているのではなくアスペルガーの方にとってはわかりやすく整理された状態です。
例えば、定型発達の方から見てぐちゃぐちゃな部屋を、よく見てください。全体的に見るとぐちゃぐちゃでも、一部一部をみるとちゃんとモノが種類別にわかれています。
この場合、アスペルガー症候群の方にとっては片付いている状態となります。
アスペルガー症候群の場合は、全体的にモノをみることが得意ではない可能性があります。
全体像を見るのではなく、細部細部を見るので、全体的なバランスまで見えていない可能性があります。
捨てられないが講じて片付け上手に
捨てられない状態が続き、なかには片付け上手になるアスペルガー症候群の方もいます。
適度な片付け上手ならよいのですが、モノを捨てすぎてしまい最低限必要なモノだけを持ち生活を送るようになるアスペルガー症候群の方もいます。
モノをすてられないアスペルガー症候群の場合、捨てられないタイプと捨てられないことが講じて捨てすぎてしまう、または片付けすぎてしまうタイプとわかれるようです。
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まとめ
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD①
なぜ捨てられないのか
捨てられないと部屋が片付かない?
捨てられないが講じて片付け上手に