発達障害の子供がじっと し てい られ ないのはどうしてでしょうか。ふざけているようにしか見えず、つい注意をしてしまう問題行動ですが、そもそもなぜじっとしていられないのでしょうか。
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発達障害の子供がじっとしていられない3つの原因
じっとしていられない子供達
じっとしていられないというのは、静かに座っていられない、走り回る、歩き回る、ジャンプをする、クルクル回るもそうですが、手足が動くこと、手遊びをすること、興味の移り変わりが激しいことも含まれます。
発達障害の子供には、これらの問題行動のうちいくつかを併せ持つ子も多く存在します。
目に見えない障害ですので、注意をすれば治るような気がしてついつい執拗に注意することも叱ることもあるかもしれません。
実際は執拗に叱るよりもこまめに声掛けをし、身体を動かしても良い場所を与えることによって、年齢とともにおさまってくるものです。
ですが、このばあい買い物依存など、多動が別の依存症に移行しただけということもあり得ますので注意が必要です。
それでは、なぜ子供たちはじっとしていられないのでしょうか。
神経伝達物質が不足しているからじっとしていられない
発達障害の子供たちは感覚過敏や感覚鈍麻といった症状を併せ持つ子供が多くいます。
感覚過敏では偏食(食べ物の食感を嫌がる)、洋服の素材やタグを嫌がるなどありますが、感覚鈍麻では、痛いことや具合が悪いことにも気が付かないという鈍さがあります。
そのため子供たちは、高いところからジャンプをする、クルクル回る、壁に頭をぶつけるといった危険な行為をし、刺激を求めようとします。
では、感覚鈍麻のある子供達は、なぜ刺激をもとめるのでしょうか。
そこには神経伝達物資であるドパミンやノルアドレナリンの不足ということが考えられます。
ドパミンやノルアドレナリンが不足すると、幸せを感じられない、やる気がしない、集中できないという無気力状態になってしまいます。
ですので、おそらく発達障害の子供たちがじっとしていられないのは、動き回ることにより、自分で神経伝達物資であるドパミンやノルアドレナリンを分泌しやる気をだしているのではないか、ということが考えられます。
そう考えると、むやみに走り回られるよりも走れる場所を確保してあげる、またはスポーツをすることにより、同じ効果が得られるのではないかと考えられます。
興味の移り変わりが激しくじっとしていられない
発達障害の子供達のなかには、興味の移り変わりが激しい子供がいます。目に入るもの目に入るものすべてに興味を示します。
例えば、折り紙をしていても、レゴが目に入れば、片付けもせずレゴで遊んでしまいます。
勉強でも、例えば国語の教科書に昆虫について書かれている文章があると、音読をしている最中に突然図鑑をひらき昆虫について調べ始めることもあります。
授業中でも、教室に蝶が入り込めば、蝶を追いかけて席を立つこともあります。
このように発達障害の子供のなかには興味の移り変わりが激しいため、じっとしていられない子共もいます。
脳の指示がうまく伝わらずじっとしていられない
次に発達障害は脳機能障害と考えられています。脳の指示がうまく伝達されず、じっとしていないといけないと頭でわかっていても、身体が動いてしまうことが考えられます。
席を立ち歩き回るということが消失しても、手足が動いてしまう、貧乏ゆすりをしてしまうなど、身体の一部が脳の指示とは裏腹に動いてしまうこともあります。
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まとめ
発達障害の子供がじっとしていられない3つの原因
神経伝達物質が不足しているからじっとしていられない
興味の移り変わりが激しくじっとしていられない
脳の指示がうまく伝わらずじっとしていられない