ADHDの症状のひとつに じっと し てい られ ない という症状があります。
いつも手足が動く、興味の移り変わりが激しい、集中力が保てない、思い立ったことをすぐに実行してしまうなど、じっとしていられない子供がいると親御さんも憔悴してしまう瞬間があります。
今回は、じっとしていられない子供の対処方法をご紹介いたします。
じっとしていられない子供の対処法とは?
じっとしていられない子供のための部屋作り
我が家のハルはアスペルガー症候群&ADHDの混合タイプです。じっとしていられない子供で思い立ったことはすぐに実行してしまうので、救急車で運ばれる、夜間救急にお世話になることも度々です。
そのようなハルのために、我が家ではできることからはじめました。
まずは、部屋作りです。視覚に何か入ると興味がそれてしまうので、
- 注意散漫にならないように壁にポスター(漢字やアルファベットなど)は貼らない
- 玩具箱には布をかぶせみえない状態にする
あちこちからジャンプをし、クルクルまわるので怪我をしないように、
- ベッドやソファなど飛び跳ねて怪我をするものは処分
- 段差や家具など転んで怪我をしそうな場所には、コーナーガードをつける
思いやったら即実行してしまうので、
- 窓には窓ロックをつける
- はさみやカッター、工具などの刃物は処分、もしくは隠す
- 油やシャンプーなどの液体はまかれてしまうので、少量ずつ購入
- 食料も少量ずつ購入、おやつは食べるときに食べてよい分だけ購入
ADHDの子供はとにかく怪我が多いので安全確保に努めています。
じっとしていなくてもよい場所をつくる
お家のなかでも幼稚園でも学校でもじっとしていなくてはいけない場所が多いので、暴れてもよい場所を作るとフラストレーションがたまりづらいです。
人の少ない公園など、少し自由にできる場所を作るといいです。その際、遊具から飛び降りないよう声掛けをしましょう。
天候の悪い日には、お家のなかで新聞紙を丸めて投げるなど、あらかじめ準備をして30分間など時間を決め遊ぶとよいです。
ハルの場合はスポーツ系の習い事を増やしました。決められたルールを守りながら、その時間は思いっきり身体を動かすことができます。
あらかじめ習い事の先生には発達障害のことを伝え、許可を得てからの入会です。
我が家の場合は、1歳から体操教室に通いましたが、未就園の時期はみんな動き回るのでさほど目立ちませんでした。
3,4歳ころになると、全体の指示は理解できないようでしたが、個別の指示はすこしずつわかるようになりました。
年長の時には、さまざまな機能訓練のためテニスや剣道もはじめました。
テニスも剣道も自分の身体の動きだけではなく、道具の動きやボールの動き、相手の動きも考えないといけないので苦労していましたが、2,3年でそれなりに理解できるようになりました。
定型発達の子供と比べてしまうと、できるようになるまでに何倍もの時間がかかりますが、一度習得してしまうとそこからの伸びは大きいです。
そして、思わぬ収穫がありました。それは、学校やさまざまな習い事を通して、いろいろなコミュニケーションのパターンや人間関係を学ぶことができたことです。
家や学校でじっとしていないといけない場合には、スポーツ系にしろ、ダンス系にしろ、「ここだけは動き回っていいよ。」と、いう場所を作ってあげるとよいと思います。
注意散漫を防ぐには
特に学習時間に、ふとしたことが気になり時間が経ってしまうことがあります。タイマーを使うとよいのですが、ハルの場合はタイマーで遊んでしまうので使えません。
ですので、勉強をするときには視界に必要最低限のものだけしか入らないようにします。鉛筆とノート、問題集だけです。
定規やコンパス、消しゴム、下敷きなどは遊んでしまうので引き出しのなかにいれています。机のまわりや壁にも物を貼ったり置いたりしません。
そして、どの教科も音読をさせます。ブツブツと読んでいるのですが、声が途切れたら注意散漫になっている可能性がありますので、声をかけるようにしています。
また、運動のあとは集中力が高まっていますので、運動のあと勉強をさせるなど、集中力が高くなっているときに勉強をさせると意外とスムーズに進みます。
続きはコチラ⇩
頑固があらわす意味とは ~発達障害は臨機応変が苦手なだけ~
関連記事はコチラ⇩
集中力低下や注意散漫、多動を抑える食べ物とは?
発達障害の子供は切り替えることが苦手?
忘れ物が多い、失くしものが多い子のための3つの対策
その他はコチラ⇩
集中力のない発達障害の子供の3つの原因
自己肯定感の低い子どもに有効な5つの方法
ADHDは遺伝するのか? ~ADHDがもし遺伝してしまったら?~
まとめ
じっとしていられない子供の対処法とは?
じっとしていられない子供のための部屋作り
じっとしていなくてもよい場所をつくる
注意散漫を防ぐには