発達障害はマイナス要因として捉えられがちですが、発達障害の特性のなかには 自分 の 強み になる特性が多くあります。
発達障害の特性を良い方向へコントロールし自分の強みにすることは可能なのでしょうか。
発達障害を自分の強みにする ~親ができること~
発達障害はマイナス要素?
発達障害は、できることとできないことの差が顕著にあらわれる障害です。
発達障害を抱える子供を育ててみると感じることなのですが、障害というよりタイプの違う人間を育てているように感じることがあります。
私たちの社会とは違った価値観を持ち、違った捉え方をする、そういう別の社会に生きている人たちのように感じることもあります。
では、なぜ発達障害を抱える子供を育てることが大変なのでしょうか。
それは、発達障害の子供たちをこの社会に適応させなければならないからです。そして、この社会で生きていく術を教えなければならないからです。
発達障害は自分の強み
この社会で生きていく術として、発達障害を自分の強みに変える必要があります。
発達障害があるということは「障害」とつくゆえにマイナス要素として捉えられがちです。なかには、発達障害を持つことに引け目を感じる人もいるかもしれません。
ですが、発達障害が持つ過集中や記憶力の良さは発達障害だからこそ持つ強みです。
ある程度、社会常識や社会のルールをパターン化して覚えてしまえば(大きく社会からはみ出さなければ)、すこし変わった人で通ってしまうこともあります。
発達障害の人のなかには、頭の回転がとても速い人も、のんびりだけど丁寧に作業できる人もいます。それらは、どちらも発達障害が持つ自分の強みです。
発達障害を自分の強みにするためには、まずは発達障害の持つ特性が強みになることを理解しなければなりません。
発達障害を自分の強みにする方法
まず、幼少期から発達障害の特性を弱点として教えることはあまりプラスにはなりません。
人との違いを客観視できるようになることは大切ですが、それは小学校高学年や中学生になる頃に求められる力であって、幼児期や小学校低学年に求める力ではありません。
少しわかりづらいので、例題として我が息子のケースで例えます。
息子・ハル(アスペルガー&ADHD)の場合、「ハルの集中力の高さや、人よりもたくさんのことができる力(ショートスリーパー)、こまめに動ける力(多動)、素直さは神様からのプレゼントだね。」と、小さい頃から褒めています。
この場合の集中力の高さは過集中のことであり、人よりもたくさんのことができるのはショートスリーパーのため、他の子より起きている時間が長いからです。
また、こまめに動くことは多動をあらわし、素直さは言葉通りに受け取ることです。
その他にも、漢字練習中にも「ハルは何回か書けば覚えられるなんてすごいね。それも神様からのプレゼントだね。ママは30回くらい書かないと覚えられないよ。」と、話すようにしています。
ですので、ハルは発達障害の特性を弱点だとは考えていません。むしろ、自分の強みだと考えています。
このためには親がその特性を発揮できる場所を作ってあげることが大切です。
親ができること
大人の場合は自分で自分の強みを探すしかありませんが、子供なら親が小さい頃から発達障害を弱点ではなく、強みとして考えさせることができます。
もちろん、思春期や成人を迎えた頃に「発達障害は強みじゃないじゃん!」と、言われることも予想できますが、小さい頃から発達障害を弱みとして教えられるよりは、精神的に安定した状態で成人を迎えられるのではないでしょうか。
子育てにおいて大切なことは、親が子供信じることです。子供を信じることで、子供も「僕はこれでいいんだ。」という安心感を覚えます。
幼少期から発達障害を弱みとして教えられてしまえば、「僕はダメなんだ。」と学習します。
そのように学習してしまうと自己肯定感も下がり、自分の強みや自分の良い部分まで悪い部分に感じてしまうものです。
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まとめ
発達障害を自分の強みにする ~親ができること~
発達障害はマイナス要素?
発達障害は自分の強み
発達障害を自分の強みにする方法
親ができること