発達 障害 の 子供 の特性として臨機応変が苦手という特性があります。一度覚えたルールには忠実に従うので幼少期には困りませんが、小学校にあがるにつれルール通りにはいかなくなります。
その際、定型発達の子供達のように状況判断ができない発達障害の子供の場合、どうしてよいかわからなくなってしまいます。
発達障害の子供は臨機応変が苦手①
発達障害の子供はルールに忠実
保育園や幼稚園の頃は、一日の手順やルールが明確です。ほぼ毎日、同じようなスケジュールで一日が進み、保育園や幼稚園のルールもお家とさほど変わりません。
ルールの例
- 汚れたら着替える
- 走らず歩いて行動する
- わからないことや困ったことは先生に質問する
- 先生の話は静かに聞く
- 話しを聞くときには体育座り(椅子がない場合)
- お友達には親切にする
ルールの例としては、例えばですが上記のようなことがあります。
発達障害の子供にとって一日のスケジュールが決まっていることも、ルールがお家でも保育園や幼稚園でも共通していることは安心できる材料になります。
習い事をしている場合でも、おおよそルールは同じでしょう。
ですので、ルールに従っていれば、発達障害の子供達も叱られることもなく安心して過ごすことができます。
万が一、できなくてもちゃんと説明すればルールが頭に入るので発達障害を抱える親御さんも困ることは少なくすみます。
発達障害の子供は変更が苦手
保育園や幼稚園までは、家庭も先生も同じような教育理念を持ち子供達に接しますのでそれほど問題はありませんが、子供達が小学校や中学校と学年が上がるにつれ、一日の手順やルールがなくなってゆきます。
保育園や幼稚園では一日のスケジュールが変則することはあまりありませんが、小学校になると突然授業が変更になることも、授業ではなく学校行事の練習になることも、出張などにより先生が交代することもあります。
あらかじめ、連絡帳にそう書いてあれば問題ないのですが、当日突然スケジュールの変更が起きると発達障害の子供達のなかにはどうしてよいかわからなくなってしまう子供もいます。
特に自己主張がまだできない発達障害の子供の場合ですと、それがパニックになってあらわれてしまうこともあります。
大きな行動としてのパニックでしたら先生方も気を付けてくれますが、パニックで動けないタイプの発達障害の子供の場合ですと、その後も先生方は気を付けてくれることもなく予告なしの突然変更が続きます。
すると当然のことながら、そのフラストレーションや混乱はお家で発散することになります。
帰宅後のクールダウンの時間が長くなり一人遊びが増えることもあります。そのためお風呂や食事が終わらず、なかなか就寝できなくなることもあります。
または帰宅後、「どうして変更になったのか?」と、親を質問攻めにする子もいます。
「どうして音楽の授業が算数になるの?」という単純な質問もありますし、毎日出題されている宿題が出題されない日があると、「子供の仕事は勉強と言っていたのに、どうして今日は宿題がないの?困らせたいの?嘘をついたの?」と混乱してしまうこともあります。
この場合ですと、「子供の仕事は勉強」と言われたことがルールとして入ってしまっています。
ですので、「勉強をしないと困るのに、どうして宿題をだしてくれないの?」、「子供の仕事は勉強だと言ったのに、宿題をださないということは、子供の仕事は勉強と言ったことは嘘だったの?」と混乱してしまうわけです。
これは一例ですが、このように「一日のスケジュールの変更」や「先生の発言と行動」が一致しなくなれば、今までインプットしてきたルールや手順だけでは対応しきれなくなります。
発達障害の子供にとっては対応しきれない状態なのですが、先生方や周囲の大人からは「周りをみて動きなさい」、「状況をみて行動しなさい」と臨機応変な対応を求めらるようになります。
その他にも、「走らないといけない状況や歩かないといけない状況」、「体育座りなのか、正座なのか」状況により判断しなければならない力が求められ、混乱が始まります。
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まとめ
発達障害の子供は臨機応変が苦手①
発達障害の子供はルールに忠実
発達障害の子供は変更が苦手