自 閉 症 や発達障害を抱える子供は些細なことで体調不良に陥ることがあります。うまく体調をコントロールできないことも自閉症や発達障害の 特徴 のひとつです。
[広告#CO-1]
体調不良も自閉症や発達障害の特徴のひとつ
自閉症の特徴
一般的に、自閉症の特徴とは「社会性」「創造性」「コミュニケーション能力」の欠如といわれています。
原因は脳の機能障害や脳内物資の分泌量の問題だと考えられています。
脳の機能障害とは、うまく情報が伝達できない、脳の一部がうまく機能していない、もしくは正常な発達を遂げていないという意味になります。
もちろん、身体機能や自律神経も脳がつかさどる機能の一部です。
ですので、社会性や創造性コミュニケーション能力の欠如以外にも感覚障害や体調不良という症状もあらわれます。
例えば、保育園や幼稚園、学校行事、家族でのお出かけ、とても楽しみしているのに当日突然熱がでてしまうことや嘔吐してしまうといった経験はありませんか。
または、一日遊びすぎて発熱してしまうこともあるかと思います。
親御さんからすると、「あんなに楽しみにしていたのにどうしてだろう?」、「こんなに楽しんでいたのにどうしてだろう?」と、不思議におもうことも、どう解釈してよいかわからないこともあるかもしれません。
では、どうして自閉症や発達障害の子供は突然体調を崩してしまうのでしょうか。
感覚過敏や感覚鈍麻
自閉症や発達障害を抱えるお子さんには感覚過敏があります。
感覚過敏とは光や音を嫌がったり、感触を嫌がったりするものです。服の生地やタグ、洋服の締め付け具合などを気にします。
その他、触られることを痛いと感じたり、抱っこを嫌がったり、頭をなぜられることを嫌がることもあります。
感覚過敏と同時にあらわれる症状に感覚鈍麻があります。感覚鈍麻とは、「疲れた」「痛い」「眠い」といった感覚に鈍感なことです。
病気やケガをしても気が付かない鈍感さがあります。疲れたという感覚にも鈍いのでついつい遊びすぎる、夢中になりすぎることがあり体調を崩すことがあります。
これは子供に限らず大人にも見られる特徴ですが、身体が疲れているということに気が付かず、眠気にも気が付かず無理をしすぎてしまうのです。
感覚過敏と感覚鈍麻は併せ持つものですので、どこかでは過敏であり、どこかでは鈍感であるということが起きてしまいます。
「疲れた」ということに気が付かない鈍さのある方もいますし、逆に「疲れた」と感じやすい方もいます。
身体機能や自律神経のコントロールがうまくできない
身体機能や自律神経のコントロールがうまくできないということも、また体調を崩しやすい原因のひとつです。
とても楽しみしていた旅行や学校行事の日に楽しみ過ぎて調子を崩してしまうことがあります。
また、逆に学校や社会でイヤなことがあれば、体調を崩してしまいます。
もちろん、本人はストレスに気が付いていないことが多いです。ストレスにストレスを重ね、心で感じるよりも先に身体に症状があらわれてしまうのかもしれません。
「ストレスを感じている」ということに気が付かないことも、また感覚鈍麻ゆえかもしれません。
そのうえ、自律神経がうまくコントロールできないとあればどうしても体調は崩しやすくなります。
発達障害の子供の場合は、うまく言語化できないこと、うまく伝えない事をまとめられないこともあり、元気だったのに突然発熱してしまう、腹痛がおきる、嘔吐が始まるということにつながります。
定型発達の子供なら身体的症状があらわれる前に「疲れた」「イヤだ」「しんどい」と大人に伝えることができますが、発達障害の子供はうまく伝えられないため平気そうにみえてしまうのです。
体調を崩してしまったら
ストレスにしろ、身体的疲れにしろ、本人が気が付かず無理に無理を重ね体調を崩してしまったときは、原因をすこしずつ排除していくしかありません。
無理をして、その環境に適応させようと周囲が頑張れば頑張るほど2次障害につながる可能性があります。
自閉症や発達障害の子供はとても素直です。相手の気持ちがわからないと一般的に言われますが、周囲の大人が頑張れば頑張るほど、素直に子供達も頑張ってしまいます。
そして頑張りすぎて体調不良になってしまうのです。学校の場合でしたら、不登校になってしまうこともあります。
周囲の大人の頑張り方が間違っていないか、また子供達に間違った頑張り方をさせていないかよく考える必要があります。
もし、周囲の大人が定型発達の子供の枠にはめようと、一生懸命頑張っているとしたら、それは間違った方向の頑張り方です。
発達障害の子供が100%定型発達のかたにはまろうとすれば、それは必ず歪がうまれます。
もし、発達障害の子供の体調が突然崩れるようなことがあれば、身体が疲れているのか、心が疲れているのか、よく観察してみてください。
そして、その原因がお家にあるのか学校にあるのか社会にあるのか、何が原因となっているのか突き止める必要があります。
そのためには、時間はかかりますがゆっくりとお子さんからヒアリングをする必要があります。
そして、お子さんが何に困っているのか、どのような事をストレスを感じているのか想いを共有してあげてください。
そして、頑張りすぎていると親御さんが判断した場合は歯止めをかけてあげてください。
続きはコチラ⇩
発達障害の子供は熱中症になりやすい?
関連記事はコチラ⇩
もうひとつの10歳の壁とは?~生活リズムの大きな変化~
発達障害の子供は小学校で疲労する①~甘えじゃない!~
工夫の必要な感覚過敏と注意の必要な感覚鈍麻
発達障害の子供が小学校へ行きたくないと言ったら?~集団登校編~
発達障害の子供を二次障害で苦しませないための2つの方法
その他にこんな記事があります。⇩
アウトプットが苦手な子の簡単な練習方法
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD①
忘れ物が多い発達障害の子供の原因と対処法
発達障害の子供は臨機応変が苦手①
発達障害の診断ができる病院はどこ?
[広告#CO-2]
まとめ
体調不良も自閉症や発達障害の特徴のひとつ
自閉症の特徴
感覚過敏や感覚鈍麻
体調を崩してしまったら