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もうひとつの10歳の壁とは?~生活リズムの大きな変化~

mai

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「 10歳の壁 」というは言葉は、一般的には「学力面」や「精神的発達面」についてあらわされることが多いようです。

ですが、発達障害の場合は「生活リズムの変化」という点で「10歳の壁」を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


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- 目次 -

  • もうひとつの10歳の壁とは?~生活リズムの大きな変化~
    • 10歳の壁とは?
    • 4年生は変化の多い年
    • 6時間授業の疲れ
    • 学校がしんどくなる

もうひとつの10歳の壁とは?~生活リズムの大きな変化~


10歳の壁とは?

一般的に10歳の壁とは「勉強のつまずき」、「運動面のつまずき」、「精神的発達(交友関係)のつまずき」をあらわします。

ですが、発達障害の子供には、もうひとつのつまずきがあるように思います。

それは「時間」や「生活リズム」といったものなのかもしれません。


4年生は変化の多い年

10歳の壁として、まず小学校4年生になるということがあります。いわゆる高学年です。

高学年になると、まず6時間授業がグーンと増えます。

小学校1年生~小学校3年生までは14時~15時くらいには帰宅し、宿題や夕食、お風呂をすませるという生活を送られたお子さんも多いと思います。

ですが、小学校4年生になると6時間授業が増え、委員会も始まります。

そのことにより、帰宅時間が16時~17時と低学年の頃よりも遅くなります。

放課後、部活動が行われている県では、さらに帰宅時間が遅くなります。

定型発達のお子さんなら、帰宅時間が変わっても家でやることは変わらないと理解できるのかもしれません。

ですが、発達障害を持つお子さんの場合、単に帰宅時間が遅くなっただけで「やること」は変わらないとは考えません。

例え、頭では理解していたとしても、やはり混乱してしまいます。

今まではスムーズに家庭生活を送っていたとしても、時間が変わったことにより「何やるんだっけ?」となります。

「何やるの?」と質問できるような状態ならばまだ良いのかもしれません。

やはり慣れるまでは、何をやって良いかわからずフリーズしてしまうことや、パニックになってしまうことがあります。

また、発達障害のお子さんは時間を数量的に捉えることを得意としませんので、帰りが遅くなった分、やることを早くしなければいけないということができません。

頭ではわかっていても、帰りが遅くなったから夕食や宿題、お風呂を急ぐということが難しいのです。

大人が急ぐよう声掛けをしても、時間の感覚があまりないためか、それほど急ぐことはできません。

このようなことから就寝時間が遅れ、うまく日常生活が送れなくなってしまうこともあります。


6時間授業の疲れ

そして「10歳の壁」のもうひとつ原因として、精神的・肉体的疲労が考えられます。

小学校1年生~小学校3年生までは14時~15時に帰宅し自宅で過ごすことが多かったと思いますが、小学校4年生からは6時間授業が増え、学校にいる時間がこれまでより長くなります。

そのため、緊張している時間も長くなり、お家に帰ってからグッタリしてしまい何もできなくなってしまう、ということも起きます。

もちろん、発達障害の子供は、あまり体力がなく疲れやすいという肉体的な面から考えても6時間授業はハードではあります。

さらに、クラブ活動や委員会、部活動が始まることにより、人間関係が広くなり、より複雑になります。

今までは、主にクラスメイトとだけの交友関係だったのに対し、学年や年齢の違う委員会やクラブ活動、部活動の子達とも付き合っていかなければなりません。

また、部活動に所属している場合には練習試合や試合など、他校の生徒とも関わりを持たなければなりません。

ただでさえ、4年生になると人間関係が難しくなる時期なのですが、そこにプラスして交友関係が広がるという複雑さまでプラスされるのです。

ですので、肉体的疲れだけではなく、人に気を使いすぎてしまう、外では緊張状態が続く、という特徴を持つ発達障害の子供達にとって、10歳という時期は「しんどい時期に突入する始まりの年」、と考えることができます。


学校がしんどくなる

先ほども述べたように、小学校4年生とは今までの生活と比べ、環境が大きく変化する時期です。

一般的には「勉強のつまずき」や「運動のつまずき」により不登校が心配される時期なのですが、発達障害のお子さんの場合は、この環境の変化にうまく適応できず「学校に行けなくなってしまう」こともあるのではないでしょうか。

例え、「学校が好き」、「友達が好き」、「勉強が好き」という発達障害のお子さんの場合でも、生活リズムの変化や人間関係の複雑化から感じるストレスのため、本人たちが感じている以上に肉体が疲労してしまい、おもうように生活ができなくなってしまうことがあります。

親としてできることは、子供が無理をしている時にはゆっくりやすませることも必要ですし、学校へ行く場合にも子供の状況を担任の先生に知っておいてもらうことも必要です。

帰宅後の生活がうまくいっていないのなら、先生に状況を説明し、「宿題ができない日もある」、「朝、少し遅れてしまう日もある。」と、理解を得ておいた方が懸命です。

10歳という時期は、学校だけでなく周囲の大人からも成長を期待される時期です。

ですので、発達障害の子供達にとってこの時期は肉体的にも精神的にも頑張り過ぎて無理をしている時期なのだと、私達親は理解しておかなければなりません。

よろしければシェアをお願いします。(励みになります。)

続きはコチラ⇩
adhdの子供~頑張ってもムリなものは無理!!~

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発達障害の不登校~不登校の準備と対処法~
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発達障害の子供が小学校へ行きたくないと言ったら?~集団登校編~
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発達障害の子供は小学校で疲労する①~甘えじゃない!~
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発達障害だと結婚も子育てもうまくいかないの~結婚~①?
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まとめ

もうひとつの10歳の壁とは?~生活リズムの大きな変化~
10歳の壁とは?
4年生は変化の多い年
6時間授業の疲れ
学校がしんどくなる

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管理人:MAI

両親・兄弟とも多動でショートスリーパー。超アクティブな家族のなか、唯一の凡人として育つ。

大学は心理学専攻。卒業後は、教育関係の職を経て心理学関係の仕事へ。息子がうまれてからはパソコン関係の仕事へと転職。

ここでは発達障害についての持論をまとめています。
※あくまで持論です!

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