問題視されがちな 不登校 ですが、「学校に行かない」という選択肢があってもよいのではないでしょうか。
毎日、必ず学校へ行けばよいというものではありません。お子さんのペースを考え、 対処法 を考えることが賢明です。
不登校の対処法~学校に行かないという選択~
学校に行かないという選択
通うことが当たり前とされている学校ですが、そもそも子供には「教育を受ける権利」はありますが、「学校に行く義務」はあるのでしょうか。
学校は、勉強をはじめ、体育や学校行事を含む集団行動が求められる場所です。
そのなかで、係りや班長、学級委員、委員会などを通し、自分の役割を学ぶ場所でもあります。
もちろん、学校に問題なく通えるのであれば、それは多くのことを学ぶことのできる場所になります。
ですが、発達障害などなんらかの問題を抱え、学校へ行くことが困難な場合は「学校に行かない」と、いう選択肢もあります。
これまでも、「不登校」や「学校に行きたがらない」など、いくつかの対処法を書いてきました。
詳しくはコチラ⇩
上記記事では、学校へ行くことで「自己肯定感が下がる場合」や「明らかに2次障害につながる」と判断できるケースでは、学校に通うことのメリットは考えづらい、とお伝えいたしました。
今回は、これまでに書いてきた不登校のまとめとして、どのように不登校に対処すると良いのかお伝えいたします。
学校へ行ける時だけ行く
発達障害の子供の場合には感覚過敏もありますし、人間関係が上手くいかないこともあります。
加えて、疲れやすいという特性も持ち合わせていますので、学校へ毎日通うことは難しいかもしれません。
ですので、
- 学校に行かない
- 基本的にはホームスクール(学校は月に1度の面談)
- 学校に行こうかなと思った時だけ行く
- 学校へは行くけど、精神・身体的に疲れたら欠席する
これらの選択肢があっても良いと思います。
学校へ行かないことは悪いことではありません。どのような選択肢があっても良いのです。
ですので、親御さんもお子さんも罪悪感を感じる必要はありません。
毎日、暗い顔をして学校に行くお子さんの姿をみるよりも、明るい表情で自分の好きな場所へ出かけていくお子さんを見る方が幸せです。
もし、たまに学校に行くとしても、その「たまに」には明るい表情で学校へ行って欲しいと、個人的には思います。
親が一番うれしいのは、「楽しかった!」と、笑顔で帰ってくる子供の表情を見た時です。
大きなつまずき
苦痛ななか、無理をさせ学校に行かせても大きくつまずかせるだけです。
そして、その大きなつまずきは一時的なものではありません。うつ病や引きこもりに発展してしまう可能性もありますし、フラッシュバックにもつなる可能性もあります。
先生からの叱責、友人からの嘲笑なども自己肯定感を下げます。
自己肯定感が下がってしまえば、その後の人生、自分自身に自信が持てなくなります。
発達障害のお子さんは成長のスピードが緩やかです。ですので、年齢相応の事が理解できない事も、年齢相応の行動が取れないこともあります。
ですが、集団の場ですと、成長の遅れは注意を受けるだけです。
ですので、親御さんがお子さんの精神的負担やストレスを考慮し、学校へ毎日行かせても大丈夫なのか、欠席させた方がよいのか、無理をさせないようにしなければなりません。
みんなと一緒はムリ
他のお子さん達は、毎日当たり前のように学校へ通っているかもしれません。
ですが、そもそも発達障害のお子さんを「みんなと一緒」の枠にはめることじたいムリなのです。
- みんなと違ったストレスがある
- その子その子の発達のペースがある
- 発達に凸凹がある
- 集団行動が負担
- 当たり前が当たり前ではない
教師も保護者もそれを理解し、今のお子さんにできること、今のお子さんに負担のならない事、今のお子さんのペース配分を考えることはとても大切です。
もし、それができないのであれば、「学校へ行かない」という選択肢も検討すべき項目なのかもしれません。
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続きはコチラ⇩
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まとめ
不登校の対処法~学校に行かないという選択~
学校に行かないという選択
学校へ行ける時だけ行く
大きなつまずき
みんなと一緒はムリ