「発達障害のある子の小学校選び ~普通学級or支援級~」では、 発達障害 のある息子の 小学校 入学までの経緯をお伝えいたしました。
今回は、実際に小学校へ入学し普通級でどのようなサポートが行われたのかご紹介いたします。
発達障害のある子の小学校選び~小学校に入学してみたら~
発達障害児の小学校選び
ハル(アスペルガー&ADHD)の通う小学校は、一学年20名程度の小規模な学校です。
子どもが少ない上、外国の人が多く住んでいるという地域特性があるため、公立校にも関わらず国際色豊かな小学校です。
ですので、ハルの過集中などの特性も個性のひとつだと認識されているようで、本人はのびのびと学校へ通っています。
ですが、入学時や入学後の心配は尽きませんでした。
先生方への発達障害の説明
小学校入学後、まず行われたことは先生達への説明会です。
事前に就学相談の際、お渡ししたサポートブックを使用しても良いか尋ねられていましたので、新たに少し修正したものをお渡ししました。
サポートブックには、
- 診断名
- 知能指数
- 家族構成
- 緊急連絡先
- かかりつけの病院名と電話番号
- 必要な介助
- 注意の必要な点(感覚鈍麻など)
- パニック時の対処法
- 得意なこと・苦手なこと
などを、読む負担のない程度にまとめました。
サポートブックの内容を説明し、「こういう時はどうしたらよいですか?」と言う、先生方の質問にお答えしたカタチでした。
就学相談の際、作成したサポートブックでしたが、内心では「忙しい先生方は迷惑に思うのでは?」、「出過ぎた真似をしているのでは?」と、少し心苦しい思いもありました。
ですが、現実では先生方はサポートブックをしっかり読んで下さり、想定しうる問題行動や、それに対する対応策を考えてくださいました。
公立校に多くは望めないと入学前は考えていたのですが、公立校でも学校によっては手厚いサポートがあるということに感動しました。
もちろんその背景には、子どもが少なくクラス替えができないため、大きな問題なく子ども達を卒業させたいという先生方の想いがあるのだと思います。
発達障害に限らず、国際色豊かということは価値観も文化も違う子どもたちが、6年間同じ教室で一緒に過ごすということですので、トラブルは起きやすい環境なのだと思います。
だからこそ、先生方は子ども達ひとりひとりのバックグランドの把握に努めるのだと思います。このような先生方の姿勢から、息子を預けることに対してすこし安堵感を覚えました。
小学校での対応
サポートブックがあっても、子どもの成長とともに予期せぬトラブルは起きるものです。
現在ではその都度、先生方と話し合い対処法を考えています。
- ADHDもあるため、注意散漫になりやすい点から机を前の方にしてもらう
- やすみ時間お友達と遊ぶときに、もしルールがわからなければ説明してもらう
- 机のなかの整頓をうながす
- 感覚鈍麻なため大きな怪我が多いので、なるべく声掛けをしてもらう
- 体温調整ができないため、保健室での検温と対処、お家への連絡
これらのことを、学校では行って下さっています。
1、2年生の頃は「授業中、ボーとしていたら他の子の迷惑にならない限り、放置してもらって構いません。」とお願いしましたが、3年生になりましたので先生方は「声掛けで」、ハルの意識を授業に向かせるようにしているようです。
1年生からずーと机も前なので怪しむかと思っていましたが、「先生、僕のことが好きなんだと思う。だって、席替えしてもいつも先生の近くの席になるんだよ(*^-^*)。」と、ニコニコしていますので、前向きな性格で良かったとホッとする場面もあります。
発達障害があると、どうしてもちいさな対人関係のトラブルやコミュニケーションのトラブルがあります。また、偏食や感覚障害などの身体的なトラブルもあります。
何かあった時に相談できる、信頼できる先生にひとりでも巡り合うことができれば、学校生活はすこし楽なものになると思います。
学校という場は親の介入が難しい場所でもあります。だからこそ、家庭と学校との意思の疎通が大切になってくるのだと思います。
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まとめ
発達障害のある子の小学校選び~小学校に入学してみたら~
発達障害児の小学校選び
先生方への発達障害の説明
小学校での対応