発達障害 を抱えるお子さんをお持ちの親御さんは、 小学校入学 という高い壁を迎え不安も大きいのではないでしょうか。
普通学級でやっていけるだろうか、本当に支援学級で良かったのだろうか、それぞれ思い悩む季節です。
スタートはお子さんにより違いますが、大切なことは楽しく学校に通えることなのではないでしょうか。
小学校入学~発達障害でも大丈夫?~
普通級or支援級
就学相談や就学検診を通して、普通学級に所属するのか、支援学級に所属するのかを決められた親御さんは多いと思います。
希望通りの進学先になったお子さんもいらっしゃるでしょうし、希望が叶わなかったお子さんもいます。
我が家の場合も、「支援級」もしくは「通常学級で加配」、どちらの希望も叶うことなく、加配(補助員)なしでの通常学級でのスタートとなりました。
支援級や普通級の選び方は親御さんによって異なります。
- のびのびと過ごせるように支援級に通いたい
- 支援級で様子を見て普通級に移行したい
- 低学年のうちだけでも普通級に入れたい
- 通級にして欲しい
- 取り出し授業をして欲しい
親御さんとしての想いはいろいろとあるとは思いますが、後は学校のサポート体制になります。
特に通級や取り出し授業は取り入れている学校と取り入れていない学校があります。
特別支援学級にしても、情緒障害と知的障害がありますので、通われている学校がどちらの障害に対しての支援級なのかということもポイントになります。
加配(補助員)に関しても、市町村の財政や小学校の在籍人数によってかわりますので、加配を付けることが難しい学校も存在します。
この辺りのことは、すでにご存じの親御さんも多いと思います。
都市部では良い環境で学べるお子さんも多くいますが、地方都市ではまだまだ支援が充実していない、先生の知識不足などさまざまな問題を抱えています。
そのため、支援学級か普通級かという二者択一になってしまうこともありますし、知的な問題がない場合は普通学級への所属を求められることもあります。
いざ、支援級へ
4月から支援級に通い、思っていたのと違ったという経験をされる方もいます。
なかには、入学前に支援級を見学したのに、いざ入学をしたら担当の先生が転任のため変わってしまったという思わぬ事態を経験されるご家庭もあるかと思います。
支援級に所属した場合、1点注意せねばならない点は支援級として機能しているのかという点です。
支援級には地域差があります。また、各学校によって支援がまったく異なります。
ひとりひとりに合った学習をきめ細やかに指導していただけるクラスでしたら、とても運が良いことです。
その他にも、聴覚過敏がある場合などは支援学級の方が人数がすくない分、静かなこともあります。
ですが、なかには名目上は情緒学級となっていても、実際は知的な障害を抱える子がほとんどの場合もあります。
また、学校によっては授業よりも絵を描いたり、粘土で遊んだり、草むしりをしたりと、療育に近い指導をされている学校もあるようです。
支援級が充実しているかどうかは市町村の財政やモデル校か否かという部分でも左右されますので、支援級だからといって必ず手厚い指導がうけられるとは限らないという現実があります。
ですので、支援級に通う場合には必ず学習進度を確認すべきです。
発達障害の場合、算術障害や読字障害を併発することもあります。
お子さんに対して適切な指導が行われているのか、知的水準に見合った教科書を使用しているのかは早めに確認をした方が良いポイントです。
普通学級に所属した場合
普通学級に所属した場合は、学習面よりも対人トラブルが気になる親御さんが多いと思います。
男の子の場合は対人トラブルは中学年頃から増えます。女の子の場合は低学年からすでに起こります。
ですので、お子さんの様子をよく観察することをおススメします。
低学年の頃は、トラブルを抱えていても本人が気が付いていない場合もありますし、伝え方がわからず黙っている場合もあります。
問題が表面化した頃にはすでに「学校に行きたくない」という状態のところまで来ていることもよくあることですので、問題がまだ小さいうちに担任の先生に相談するとよいでしょう。
次に学習面では、算術障害や読字障害が低学年では見落とされがちです。
数字や数の概念を理解しているのか、ひらがなや漢字が正しく見えているのか日々の家庭学習を通して観察するとよいです。
特に国語の音読は文字を正しく認識していなくても、暗記をしてスラスラと読めてしまう子供もいます。
この場合、本当に教科書の文字を目で追っているのか確認する必要があります。
普通級から支援級への難しさ
支援級から普通級に移動することも、普通学級から支援級へ移動することも申請をだせば可能です。
学校によっては、支援級から普通学級への移動を認めてくれないという話もチラホラ聞きますので、制度的には可能であっても、移動が難しい場合もあるようです。
また、普通級から支援級に行くことも「いじめの対象になる」ことを理由に避けるご家庭もあります。
これは地域性によるものですが、支援の必要な子供を暖かく見守る地域もあれば、支援の必要な子供を見下す地域も存在します。
社会的にはカミングアウトをした方が良いという風潮ですが、地域によってはカミングアウトしたことにより友達がいなくなることもありますし、無視やいじめの対象になることもあります。
普通学級から支援級への移動もいじめの対象になることもありますので、支援級に移行したい場合、転校をして支援級に所属するご家庭もあるほどです。
今の時代は多種多様な考え方をする方がたくさんいますので、社会の風潮がどうあれご自分の住む地域がどういう雰囲気なのか察知することも大切です。
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まとめ
小学校入学~発達障害でも大丈夫?~
普通級or支援級
いざ、支援級へ
普通学級に所属した場合
普通級から支援級への難しさ