発達 障害 には発達障害 検査 を受けるという選択も、受けないという選択もあります。それは、本人が困っているかどうかです。
本人が困っているようなら発達障害検査を受けることに意義がありますが、本人が困っていない場合には特に発達障害検査を受ける必要はないのかもしれません。
発達障害検査を受けないという選択
大人の発達障害の場合
大人の発達障害の場合ですと、発達障害検査を受けるか否かはほぼ本人の意思によるものです。
何か困ったことが起き発達障害検査を受ける方もいますし、他の心の病(2次障害)から発達障害が根本にあるとわかることもあります。
大人の発達障害の場合は、発達障害の診断がある方が生きやすいのでしたら発達障害検査は受けるべきだでしょうし、特に診断の必要性を感じていないのでしたら検査を受ける必要はないのではないでしょうか。
しかし、子供の場合は子供の意思とは関係なく発達障害検査を受けるご家庭も受けないご家庭もあります。
子供の発達障害の場合
子供の発達障害の場合、発達障害検査を受けるか否かはご両親次第になります。
保健所の検診や就園後、就学後に発達障害の疑いを指摘されるご家庭もありますが、その場合でもあえて発達障害検査を受けないことを選択されるご家庭も意外と多くあります。
お子さんも、お友達も、周囲の人間も誰も困っていないのなら、それでよいのかもしれません。
ですが、お子さん自身が周囲の環境に馴染めない、人間関係のトラブルが多い、感覚過敏で苦しんでいる、このような場合にはご両親からの理解も得られていないわけですので、苦しみが伝わらず可哀想に感じることがあります。
発達障害検査を受けるか否かは各家庭のご事情があるのだと思います。
特に親族が近くに住んでいる場合ですとなかなか検査を受けづらいということもあるでしょうし、ご両親の職業上の理由もあるかもしれません。
お子さんに「障害者」というレッテルを貼られたくないというご家庭もあります。
ですが、なかにはご両親が「受け入れられない」という理由から発達障害検査を受けないご家庭も存在します。
「家の子に限って」という理由
発達障害を指摘され療育センターや心療内科の受診を勧められた時、「家の子の何がおかしいって言うの?」「家の子は普通でしょ!」と激怒される親御さんもいらっしゃいます。
この場合は、家庭の事情で診断を受けられないご家庭とは違い、障害に対しての理解がありません。
もし、就園後や就学後、先生から発達障害の疑いを指摘されたのなら、大抵の場合はお子さん自身何か困っている、もしくは他の子供達が困っている場合がほとんどです。
なかには、「こだわりの強さ」や「感覚過敏からくる不快さ」で癇癪を起す子供に、「我慢しなさい。」と叱る親御さんの姿を見かけることもあります。
「家の子は反抗的だから発達障害かもしれない。」と、言う親御さんの声を聞くこともあります。
これらに共通して言えることは、「お子さん自身が困っている。」と、いうことに気が付いていない点なのではないでしょうか。
誰のための発達障害検査なのか?
発達障害検査は、発達障害のため生きづらさを感じている方のための検査であるはずです。
「誰のための検査であるのか」、この点をよく考えればどうするべきか自ずと答えはでます。
周囲も本人も困っていない状況なら、検査は受けてもあえて診断をもらう必要はありません。
ご家庭の事情で検査が受けられない場合でも、発達障害だと認識しそれなりの対応をすることもできますし、療育を受けることもできます。
ただ、発達障害の疑いがあるにも関わらず、何の事情も考慮せず、「周囲と同じように振る舞いなさい」と、お子さんに強制するご家庭には疑問を感じずにはいられません。
一番苦しんでいるのはお子さん自身であり、支援を必要としているのもお子さん自身です。
お子さんにとってどうすることが一番良いのか、どうすることが一番幸せなのか、よく考えて決断をして欲しいと思います。
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まとめ
発達障害検査を受けないという選択
大人の発達障害の場合
子供の発達障害の場合
「家の子に限って」という理由
誰のための発達障害検査なのか?