子供 に 発達 障害 が疑われる場合、発達障害の 診断 はいつおりるのでしょうか。
子供の場合、発達障害の特性があらわれていたとしても、それが年齢相応の行動であるのか、また発達障害の特性からの行動であるのか、見極めが大変難しいと考えられています。
また、発達障害が疑われる年齢も子供のタイプにより異なります。
子供の発達障害の診断がおりるのはいつ?
あれ?何かおかしい・・・
発達障害のお子さんを育てる場合、まずあげられるのは育てにくさです。
ですが、育てにくいと言っても、お子さんが第1子の場合は比較対象がおりませんので、育てにくいのかどうかは判断の難しいところです。
夜泣きがひどい場合にも、「子供は泣くのが仕事。」と、言われてしまえば、「そういうものか。」と、納得するしかありません。
癇癪が激しくても、「すこし感のかんの強い子だね。」と、言われてしまえな、それほど大事には感じません。
また発語が遅くても、男の子の場合なら「男の子は遅いからね。」と、言われますし、女の子の場合でも「家も遅かったよ。」などと、周りからアドバイスを受けることもあり、何か心に引っかかるものがあったとしても、「もう少し様子をみよう。」と、考えてしまいます。
就園前の診断は、保健所の検診で引っかからない限り難しいと考えることができます。
ですが、第1子が発達障害の場合、家族に発達障害の方がいる場合、医療・心理学・教育関係の仕事に就いている方が家族にいる場合、もしくはそれらの分野を専門的に学んだ方が家族にいる場合には、保健所の検診で引っかからなくても、発達障害を疑い受診することは可能です。
いつ発達障害を疑われるの?
一般的に発達障害を疑われる場合には、以下の節目が考えられます。
- 保健所の検診
- 就園後
- 就学後
保健所の検診
保健所では1歳半検診と3歳児検診が行われています。
知的な問題を疑われる場合や、あまりに多動な場合にはこちらの検診で親子教室をすすめられます。
また、言葉が大きく遅れていると認められる場合にも親子教室をすすめられます。
1歳半検診での言葉の遅れは、保健所の判断による部分も大きいという印象があります。
例えば、発語もなく、話し手が話す内容を理解していない場合には、言葉の遅れを疑うことができます。
ですが、発語がなくとも、相手の話す内容を理解し、指示に従っている場合には、言葉の遅れを疑う場合と、特に遅れを疑わず様子をみる場合と2通りあります。
この辺りのさじ加減は各保健所により異なります。
就園後
保健所の検診で親子教室をすすめられなかった場合は、特に知的な問題や言葉の遅れを伴わない発達障害の子供であることが比較的多いようです。
ですが、幼稚園や保育園に就園し、集団での行動がうまくいかない、お友達とのトラブルが絶えない、すぐに脱走してしまう、このような行動が認められる場合は、就園先の幼稚園や保育園から療育センターの受診をすすめられることがあります。
就学後
保健所の検診でも親子教室をすすめられず、就園先の幼稚園や保育園でも特に大きな問題もなく卒園することができた場合、就学後に療育センターや児童相談所、心療内科の受診をすすめられることがあります。
この場合は、わかりづらいアスペルガーやADHDの子供が大半です。
それなりに周囲と同じ行動がとれますので、発達障害だとわかりづらいのですが、衝動性が強いため、お友達との喧嘩や口喧嘩が絶えないこともあります。
また、算術障害や読字障害(ディスレクシア)を抱えている場合ですと、小学校3、4年生頃までには、学校から受診をすすめられることがあります。
ですが、ADHDの不注意型ですと、忘れ物やうっかりミスが多いので、発達障害というよりは性格的な部分だと判断され、学校からの指摘もなく小学校を卒業してしまうこともあります。
また、ADHD多動型の女の子の場合でも、言葉の多動があらわれることが多いので、問題がないように見えてしまい、診断の機会を失うことがあります。
アスペルガーの受け身型の場合も、学校側からすると特に問題がなく見えてしまうため、発達障害を疑われない可能性が高いです。
受け身型の子供は、それなりに集団の輪に入れることもあり、常に孤立化することもなく、わからないことがあっても、「わからないということがわからない(わかったつもりでいる)」ので、先生方からすれば素直な子という認識につながり、発達障害を疑われないこともあります。
発達障害の診断はいつおりる?
発達障害の診断はすぐにおりるものではありません。
発達障害診断検査を受け、ある程度の期間経過を観察した後に診断という流れが一般的です。
先生によっては、発達障害診断検査の後に、「発達障害の可能性がある。」とおっしゃる先生もいますし、「発達に遅れがある可能性がありますので、しばらく通院してください。」と、おっしゃる先生もいるかと思います。
発達障害の診断は、一度の検査では診断が難しく、その後半年、一年、もしくは数年と経過をみた後にしか正しく診断を下すことはできません。
発達障害検査は、血液検査や画像診断ができませんので、あくまで知能検査や身体検査、そして親御さんからの聞き取りがメインになります。
ですので、発達障害であるのか、もしくは性格であるのか、この2つを判別するのは極めて困難であります。
ここに2次障害が加わると、さらに診断は困難なものになります。
「発達に遅れがあるかも」と言われたら?
もし、まだ正式な診断が下りていなくても、「発達に遅れがある可能性がある。」と、示唆された場合には、すぐに療育を始めることをおすすめします。
言語療法、ソーシャルスキルトレーニング、作業療法、感覚統合訓練、さまざまな療育がありますが、お子さんの持つ症状が性格であれ、発達障害の特性であれ、療育をすることにより緩和される可能性は大きいです。
例え、発達障害ではなかったとしても、療育を受けることにデメリットはありません。むしろ、性格であったとしても療育の効果は期待できますのでメリットにつながります。
発達障害の診断はおりるまでに時間がかかる場合が多いですので、親御さんとしては落ち着かないと思いますが、療育を含めできることをなるべく早く始めることが得策です。
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まとめ
子供の発達障害の診断がおりるのはいつ?
あれ?何かおかしい・・・
いつ発達障害を疑われるの?
発達障害の診断はいつおりる?
「発達に遅れがあるかも」と言われたら?