発達障害 の場合、早期 療育 はとても有効な手段です。そして、療育を考えた上で、もうひとつ考えなければならないことは行政支援です。
親は子共よりも先に亡くなるものです。そのとき、もし行政にお子さんが発達障害だと認知されていなかったらどうなるのでしょうか?
お子さんは、自分で支援の手続きができるのでしょうか?
発達障害の子供を家のない子にしない療育とセーフティーネット
発達障害の療育を考える上で必要なこと
子供が発達障害とわかったら ~親の選択肢は?⇦療育についての考え方はこちら
上記原稿でもお伝えいたしましたが、お子さんが発達障害の場合、まず考えなければならないことは、どのような未来を目標にするのかということです。
たとえば、日常生活の訓練をおこない、支援級を経て高等特別支援学校へ行き、障害者就労支援を受け、職を得るという方法もあります。
必要ならば、将来はグループホームという選択肢もあります。
もしくは、支援級から普通級、そして進学、就職という道もありますし、初めから普通級に属し進学、就職という道もあります。
そのなかで、うまくいかないことも、2次障害を併発してしまい計画通りには進まないこともあります。
ですが、療育を進める上で大切なことは、お子さんの特性を親がしっかりと見極め療育の道筋を立てることです。
病院の先生や療育センターの職員の方々も多くのアドバイスをくれますが、それはあくまで一意見であり、鵜のみにしてはいけません。
何故ならそれは、その時代の風潮によりアドバイスの内容が変わるためです。
親御さんはわからないことばかりでとまどうことも多いでしょうが、アドバイスはあくまでアドバイスであり、誰もお子さんの人生に責任をとってくれません。
発達障害の療育と行政支援とは
くどいようですが、親御さんがこの世を去った後、お子さんがホームレスになってしまう、ということのないように、真面目に道筋を立てなければなりません。
その上で、行政の支援が必要ならば支援を受けることにより、将来のセーフティーネットへとつながります。
すこしわかりやすく説明すると、お子さんがすでに未成年ではなく障害がある場合、親の死後、お子さんに支援が必要だとしても自分では手続きができないということです。
手続きができなければ、存在自体が見過ごされてしまいます。
生活能力がなければどのように生きていくのでしょう?命の危険にさらされることになるのです。
就労支援、デイサービス、ホームヘルパー、グループホームなどたくさんの行政支援はありますが、支援を受けるためには誰かが手続きをしなければならないのです。
療育と同時に、将来のお子さんのセーフティーネットも作り始めましょう。
特に知的障害の伴わない発達障害の子供の場合は、セーフティーネットから外れてしまうこともありますので注意が必要です。
一見、知的に問題がなければ生活能力に問題はないと考えられがちですが、そのようなことはありません。
時間が守れない、部屋が片付けられない、収集癖があるなど、生活していく上での課題は山積みです。
知能面での問題もなく、それなりに社会に適応しているように見えても、多少なりとも支援が必要になります。
将来はどうしますか?
お子さんが将来どのようにして生活をしていくのかということだけではなく、親御さんがいなくなってしまった後、お子さんがどこでどのように生きていくのか、その選択肢も踏まえ、療育について考えてください。
今回は、すこし厳しい内容になってしまいましたが、お子さんが将来悲しい末路をたどることのないよう、ある程度の道筋を立てておくと、あとはその時代その時代に合った選択をすることができるはずです。
今現在、発達障害に対する支援は拡大しています。今後も拡大していくことが予想されます。少しでも、子ども達にとって生きやすい社会になることを望みます。
次回は、実際に発達障害の療育にはどのようなものがあるのかお伝えいたします。
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まとめ
発達障害の子供を家のない子にしない療育とセーフティーネット
発達障害の療育を考える上で必要なこと
発達障害の療育と行政支援とは
将来はどうしますか?