頑張りすぎない子育て

発達障害の息子との日常や生活のなかの工夫をご紹介します。

  • ホーム
  • Twitter
  • Facebook
  • カテゴリ一覧
  • お問い合わせ
You are here: Home / 発達障害とは(持論) / 大人のADHD~診断が遅れた理由~

大人のADHD~診断が遅れた理由~

mai

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

大人 の ADHD が昨今注目を集めているようです。大人のADHDは、大人になってからADHDを発症したのではなく、子供のころADHDを見逃されていた(診断名自体がなかった)人々です。

また、幼少期にはADHDの症状がみられなかった場合にはADHDではなく別の疾患を疑うべきです。


スポンサードリンク

- 目次 -

  • 大人のADHD~診断が遅れた理由~
    • 大人になってADHD?
    • ADHDの診断名がなかった
    • ADHDの症状を見逃された
    • 大人のADHD

大人のADHD~診断が遅れた理由~


大人になってADHD?

なぜ、大人になってからADHDと診断されるのか不思議に思う人も多くいるかと思います。

考えられる理由は以下のようになります。

  • 症状が見逃された
  • 診断名自体がなかった

ADHDの診断名がなかった

ADHDは1902年にその症状は確認されたものの、ADHDとしてDSM-IVに記載されたのは1994年のことです。

ですので、1994年に幼少期ではなかった場合には、診断名自体が付かなかった可能性が高いのです。

1994年以前には「多動症候群」という診断名がありましたが、そもそもADHDの多動症が注目され始めたのが最近のことですので、多動症候群であれ、ADHDであれ、診断自体を下すことのできる医療機関も限られていたと考えることができます。

2019年(現在)、10年まですらADHDの診断を受けるためには、遠方であれ専門医のいる病院へ足を運ばなければなりませんでした。

そのような現実を考えてみると、今の大人世代が子供時代にADHDの診断を受けること自体、よほど近くに専門の医療機関がない限り不可能であったと予測することができます。

もちろん、両親が医療関係者、心理学関係者でしたら、遠方であれ診断を受けることは可能だとは思いますが、一般的には「やんちゃな子」「すこし変わっている子」ですまされ、障害を疑う大人はほぼいなかったとも考えられます。

今、思い出してみれば、「現代であればADHDの診断が付いただろうな。」と、思われる友人が同級生に1人や2人は思い浮かぶ方も多くいるのではないでしょうか。


ADHDの症状を見逃された

ADHDの診断がつかないもう一つの理由として考えられることは、「不注意優勢型」であったことです。

不注意優勢型の場合は、多動は目立たず不注意が目立ちます。

幼少期であれば「おっちょこちょい」「天然」ですまされてしまう症状です。

忘れ物や物忘れという症状はありますが、学力や知能面に問題がありませんので「天然」「不思議ちゃん」と言われ、ひとつのキャラクターとして認知されていたのではないでしょうか。

また多動があったとしても女の子の場合でしたら、行動面での多動ではなく、よく喋るという口の多動があらわれやすいこともあり、多動であっても多動だと思われないケースもあります。

発達障害の場合、学習障害などを併発していた可能性もありますが、知能面での問題がなければ「勉強を怠けている」と、思われADHDやLDは疑われなかったと思われます。


大人のADHD

大人のADHDの場合、幼少期に診断名がまだなかった、ADHDの症状が見過ごされた、そのような場合がほとんどです。

例え、不注意や多動、衝動性というADHDの特性があらわれていたとしても、ひとつの性格として捉えられ、周囲から受け入れられていたため、生きづらさは感じていたものの問題なく幼少期を過ごしてきた方がほとんどでしょう。

学習面においても、過集中のため成績優秀な方が多くいたことも、障害のわかりづらさの要因となったと考えることができます。

逆にいえば、周囲から受け入れられない子や、学習障害を抱えていた子は、不登校になっていた可能性があります。

ですので、生きづらさを感じながらも不登校になることもなく幼少期を終えることのできた方々が、大人になり何らかの事柄に「つまづき」、ADHDの診断を受けたと考えることが妥当なのではないでしょうか。

続きはコチラ⇩
大人のADHD~優先順位がわからない・期日が守れない~

ADHDの関連記事はコチラ⇩
アスペルガー症候群?ADHD?どっち?
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD①
忘れ物が多い発達障害の子供の原因と対処法
ADHD・ASDなぜワーキングメモリーが弱いと会話が困難なのか?

その他には、こんな記事があります。⇩
ADHDは遺伝するのか? ~ADHDがもし遺伝してしまったら?~
恋愛においてADHDがモテる7つの理由
多動の特徴とは~障害特性or性格??~
発達障害の子供を家のない子にしない療育とセーフティーネット

スポンサードリンク

まとめ

大人のADHD~診断が遅れた理由~
大人になってADHD?
ADHDの診断名がなかった
ADHDの症状を見逃された
大人のADHD

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

Filed Under: 発達障害とは(持論), ADHD Tagged With: adhd, 大人

記事を探す

スポンサードリンク

最近の投稿

  • 人生を狂わすスマホ依存症
  • 発達障害だけじゃない!ゲーム依存症 スマホ依存症②
  • 発達障害だけじゃない!ゲーム依存症 スマホ依存症①
  • 甘く見るとエライ目に遭う~発達障害のゲーム依存症~
  • 発達障害の子にゲームを持たせる?持たせない?

カテゴリから探す

  • 発達障害とは(持論)
    • ADHD
    • アスペルガー
    • 自閉症
  • 育児の工夫
    • 学校の工夫
    • 学習の工夫
    • 日常生活の工夫
    • 療育の工夫
  • 発達障害の恋愛

アーカイブ

  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月

プロフィール


管理人:MAI

両親・兄弟とも多動でショートスリーパー。超アクティブな家族のなか、唯一の凡人として育つ。

大学は心理学専攻。卒業後は、教育関係の職を経て心理学関係の仕事へ。息子がうまれてからはパソコン関係の仕事へと転職。

ここでは発達障害についての持論をまとめています。
※あくまで持論です!

人気記事

  • アスペルガーの恋愛~発達障害にはイケメンや美人が多い?~ アスペルガーの恋愛~発達障害にはイケメンや美人が多い?~
  • ADHD・ASDなぜワーキングメモリーが弱いと会話が困難なのか? ADHD・ASDなぜワーキングメモリーが弱いと会話が困難なのか?
  • 恋愛においてアスペルガーがモテる7つの理由 恋愛においてアスペルガーがモテる7つの理由
  • 発達障害の結婚~アスペに相性のよい組み合わせはある?~ 発達障害の結婚~アスペに相性のよい組み合わせはある?~
  • 自閉症やアスペルガーの寿命が36歳と言われる理由② 自閉症やアスペルガーの寿命が36歳と言われる理由②
  • 発達障害に多い片頭痛の治し方と片頭痛の対処法 発達障害に多い片頭痛の治し方と片頭痛の対処法
  • アスペルガーの恋愛~アスペルガーの好きなタイプは?~ アスペルガーの恋愛~アスペルガーの好きなタイプは?~
  • 自閉症やアスペルガーの寿命が36歳と言われる理由① 自閉症やアスペルガーの寿命が36歳と言われる理由①
  • ADHDの女性がモテる理由 ADHDの女性がモテる理由
  • ADHDやアスペルガーの恋愛~まさかの勘違い!~ ADHDやアスペルガーの恋愛~まさかの勘違い!~

Copyright © 2025 rakukoso.com