多 動 とは、よく動くという意味ではなく、行動面での多動さ、そして口の多動さ、と2種類の多動さがあります。
お子さんが、ちょこちょこよく動く場合、発達障害ではないかと疑う親御さんもいるかと思います。
また、ご自身が落ち着きのない場合も発達障害を心配する方もいらっしゃることでしょう。
今回は、ADHDやアスペルガーなど、発達障害の多動についてお伝えいたします。
多動の特徴とは~障害特性or性格??~
発達障害の多動とは?
一般的に多動から疑われる障害はアスペルガー症候群やADHDという発達障害です。
ADHDとアスペルガー症候群は混在している場合が多いですので、どこからどこまでがADHDの症状であり、どこからどこまでがアスペルガーの症状であるのか、明確な線引きをすることは非常に困難です。
ですが、一般的にADHDの多動と呼ばれるものには下記のような事柄があげられます。
ADHDの多動症状
- 離席してしまう(座っていられない)
- じっとしていられない
- 周囲に話しかけてしまう
- 喋り続ける
- 手足がモゾモゾ動いてしまう
アスペルガーの多動
- 興味の移り変わりが激しい
- 手足がモゾモゾ動いてしまう
- よく喋る
このように、ADHDの多動の場合は落ち着きがないという理由からじっとしていられないようですが、アスペルガー症候群の場合の多動は興味の移り変わりが激しいため、興味のある事柄に移動してしまうための多動と考えることができます。
大人になってもADHDの方はひらめきが多いため、じっとしていられない方もたくさんいます。
対してアスペルガー症候群の方は、興味にあることに没頭してしまうため多動になることがあるようです。
多動の種類
多動には行動面での多動症と口の多動があります。
口が多動ということは、「よく喋る」「お話が上手」ということです。
とくに女性は発達障害だと幼少期に気付かれにくい傾向にありますが、それは行動面での多動さではなく、口が多動なため障害を見落とされがちだという理由があげられます。
行動面での多動さは問題になりやすく周囲もすぐに気づきますが、口の多動さは「女の子は成長が早いね。お喋りが上手だね。」と、片付けられてしまうこともあります。
ですので、口の多動さというものは分かりづらい傾向にあるようです。
一方、アスペルガー症候群や自閉症の方でよく喋りる方もいますが、アスペルガーや自閉症の場合は自分の興味のあること(限定された内容)だけを話しますので、アスペルガーや自閉症の口の多動さというものは独特な特徴があります。
性格or障害特性
幼少期の多動さは年齢相応の多動であるのか、障害特性からの多動であるのか見極めが困難です。
アスペルガー症候群の多動さには、「興味の移り変わりの激しさ」や「こだわりの強さ」があらわれますのでまだわかりやすいのですが、ADHDの場合にはコミュニケーションに問題がないため、障害特性であるのか年齢相応なものであるのか判断が極めて困難になります。
ですので、幼少期には問題がなかった場合にも小学校になると行動面の多動さや口の多動(一方的によく喋る)、怒りやすいなどのADHDの特性が目立ち始め発達障害を疑うケースが増えます。
ADHDの多動さは、大人になると発想力の豊かさやひらめきの多さ、営業力(よく喋る)の高さから成功する方も多くいます。
一方でマルスタスクがこなせない、ワーキングメモリが低い、熱しやすく冷めやすいという障害特性から職を転々とされるADHDの方も多くいます。
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まとめ
多動の特徴とは~障害特性or性格??~
発達障害の多動とは?
多動の種類
性格or障害特性