前編では 捨て られ ない スぺルガー症候群の持つ「こだわり」の強さや「視覚的問題」についてご紹介いたしましたが、今回は片付けられないADHDについてお伝えいたします。
「捨てられない」と「片付けられない」は同じと思われがちですが、まったく違うものです。
- 目次 -
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD②
捨てられないアスペルガー症候群
捨てられないアスペルガー症候群では、アスペルガーの「こだわりの強さ」や「収集癖」からモノが捨てられない、または逆に極端に片付けてしまう傾向があると言うことをお伝えいたしました。
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD①⇦捨てられないアスペルガー症候群について
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD
アスペルガー症候群の「捨てられない」という特性と、ADHDの「片付けられない」という特性は、混同されがちですが実は違ったものです。
なかには、「捨てられない」「片付けられない」と両方の特性を合わせ持つ方もいますが、基本的になぜそうなってしまったのかという理由が異なります。
基本的にアスペルガー症候群の方は「捨てられない」のであって、片付けられます。(本人なりの片付け方の場合もありますが)
ですが、ADHDの場合は、「片付けられない」のです。
片付けられない理由
ADHDの方は衝動性があり、モノを買ってしまう傾向があります。そのためモノが増えがちなのですが、問題はそのモノを管理することが苦手という点です。
順序立てて物事考えることが苦手なため、どこから片付けてよいのかわからなくなってしまいます。
気合を入れて片付けようとしても、興味がそれてしまったり、集中力が続かなくなってしまいます。
例えば、子供なら机を片付けようとしても、机のなかから出てくる文具や消しゴミで遊び始めてしまい、本来の片付けるという目的を忘れてしまいます。
大人なら、例えば納戸を整理しようとモノをすべて出しても、納戸からでてくるアルバムにに見入ってしまい片づけを忘れてしまいます。
そのうち、集中力が続かず、納戸からモノを出しただけで余計に散らかして終わりという結末になってしまうこともあります。
視覚的問題
ADHDの場合、「衝動性から買い込んでしまう」、「片付けの段取りがわからない」、「片付けに対して集中力が続かない」ということから「片付けられない」となることもありますが、同時に視覚的な問題がある可能性もあります。
ADHDの方は全体的にモノを見るので、細部まで細かく見ていない可能性があります。ですので、目の前にモノがあっても気が付かないことがよくあります。
日常生活のなかでわかりやすい例をあげてみますと、冷蔵庫のなかにあるバターやマヨネーズが見つけられません。
目の前にあるにも関わらず見つけられず、冷蔵庫のモノをすべて出してしまう光景を目にしたことはありませんか。
片付けに関しても、大雑把に全体を見ることしかできず細かいモノを見落とすため、余計にどこに何を片付けてよいのかわからなくなってしまうのです。
片付けられないが講じて
ADHDの方のなかには、「片付けが苦手」、「モノの管理が苦手」と苦手なことを認識している方もいます。
そのような方のなかには、苦手だから捨ててしまうという行動を取ることがあります。
その場合には、家のなかがすごくシンプルで必要なモノしか置かない、いらないモノはすぐに捨ててしまいます。
ADHDの方も、アスペルガーの「捨てられない」同様、「片付けらない」もしくは、「管理できないから捨てすぎてしまう」という両極端な行動をとることがあります。
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まとめ
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD②
捨てられないアスペルガー症候群
捨てられないアスペルガー症候群、片付けられないADHD
片付けられない理由
視覚的問題
片付けられないが講じて