とうとう夏休みです。長い1学期を終え、親御さんもお子さんもようやく一息つけるのではないでしょうか。
ですが、 子供 が 発達 障害 を抱えるケースでは、楽しいはずの夏休みがつまらないものになってしまうこともあるようです。
発達障害の子供 ~夏休みの過ごし方~
ダラダラ過ごしてしまう
お子さんが発達障害の場合、1日の時間をどう使ってよいのかわからず、ダラダラと過ごしてしまうことがあります。
何をしていいかわからない上に、切り替えの悪さから、宿題にも課題にも取り掛かれず、結局親子喧嘩になってしまうこともあります。
1日のスケジュールを立て、その通りに動けるお子さんでしたら、あまり問題がないのかもしれませんが、発達障害のお子さんのなかには、スケジュール通りに動くことが苦手なお子さんも存在します。
1か月以上あるせっかくの夏休みです。そのほとんどを喧嘩で終わらせてしまうにはあまりにももったいないと思います。
低学年の子供
小学校低学年くらいのお子さんでしたら、公園やプール、科学館や博物館など、なるべく外で過ごすようにすると、知的好奇心もわき、体力も消耗でき、さまざまな体験をも積ませてあげることができます。
混んでいるところが苦手なお子さんの場合、なるべく空いている施設や時間帯を選んで出掛けることが大切です。
お家のなかだけで過ごすと、どうしてもイライラが溜まってしまいますので、自由に走り回れる場所も必要です。
その他にも、デイキャンプやサマースクールなど、各種イベントも開催されますので、そういうものを利用すると、親御さんもひと息つく時間ができるかもしれません。
高学年の子供
お子さんが高学年の場合は、合宿やサマーキャンプに参加させることもできるようになります。
低学年の頃の夏休みは遊びがメインになりますが、高学年になると学習の習慣化がメインになります。
ですので、午前中は学習。午後は遊びなど。時間をわけるとわかりやすいかもしれません。
夏期講習に参加している場合には、朝から講習がはじまりますので、学校と変わりない生活になります。
ですので、生活のリズムが崩れにくいという利点があります。
夏期講習や自習室を上手く利用することにより、生活のリズムが崩れにくく、これまでの学習の強化もはかれます。
この場合は、「何をやれば良い?」、「どこをやるの?」という状況に陥りやすいので、スケジュール表に「教科書や問題集のタイトルとページ数」を書いておくと、学習個所もわかりやすくなります。
スケジュール表を持っていること自体、忘れてしまう子の場合は、予め先生に「忘れっぽい」ということと、「スケジュール表を持たせている」ということを伝えておくと、声掛けをしてもらえることもあります。
スケジュール表は1週間分作るのではなく、前日の夜にお子さんと一緒に作るようにしましょう。
お子さんだけでスケジュール表を作成すると、詰込み過ぎてしまいます。
また、数日分まとめて作ると、できなかった時にパニックになる可能性があります。
ですので、1日分ずつ作成すると、余裕を持ったスケジュールになります。
高学年ですので、スケジュールを考えるのはお子さんの仕事です。
- 優先事項
- 必要な時間
この2点については、親御さんのアドバイスが必要になりますが、「全体量から考えて毎日どれくらいの量を進めるべきなのか」、「教科書や問題集のなかでも優先度が高いものはどれか」、そういうことを考えながらスケジュールを組む練習ができるのは今だけですので、ぜひスケジュールの作成に取り組んでみてください。
学習以外では、スポーツや科学館、水族館などの外出も必要です。
勉強と遊び、運動、この3つのメリハリをつけ、睡眠をしっかりとることにより、落ち着いて夏休みを過ごすことができます。
ひとり遊びも大事
発達障害のお子さんは、ひとりで遊ぶという時間も必要です。
ひとりで遊ぶことにより、気持ちを落ち着かせることができます。
ですので、お子さんの好きなものをいくつか用意しておくと、自由に遊べます。
- 粘土
- 塗り絵
- スケッチブック
- 絵の具
- クレヨン
- 折り紙
- 本・絵本・図鑑
- レゴ
- ラキュー
- ぬいぐるみ
- 毛糸
お子さんの好きなものを何種類か用意しておきましょう。
これは、低学年・高学年関係なく必要なものですので、「もう高学年だから」という理由で取り上げない方が賢明です。
テレビ・ゲームとの付き合い方
発達障害のお子さんは、どうしてもテレビやゲームに依存しやすい傾向にあります。
ですので、ゲームなら30分。テレビなら1本。とすると、わかりやすいです。
たとえば、「ちびまる子ちゃん」なら、ちびまる子ちゃんだけにすると30分程度になります。
映画のような長いものを観る時には、なるべく親御さんも一緒に鑑賞するようにするようにしましょう。
子供だけで鑑賞すると次から次へと鑑賞してしまい、終わることができなくなってしまいます。
どちらにしろ、長時間のテレビやゲームの使用は「やめられなくなる」可能性が高くなってしまいますので、なるべく短時間で終わらせた方が「終わりやすい」ように思います。
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まとめ
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ダラダラ過ごしてしまう
低学年の子供
高学年の子供
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