近年、 親 が抱える ストレス は増しているのではないでしょうか。
特に子供が 発達障害 を抱える場合には、子育てに対するストレス、そして社会から感じるストレスがあります。
その上、「女性が輝く社会」が掲げられ、母親には「働け、産め、育てろ、介護しろ」と、許容量以上の行動が求められています。
親が感じるストレスは子供が発達障害だからなのでしょうか①?
子育てだけでも精一杯
子育てとは、「最も大変な仕事」です。人間を育てるわけですから簡単なわけはありません。本来は、片手間でできるようなことではありません。
ですが、現代社会では仕事と子育ての両立が求められています。
1日は24時間しかありません。24時間のなかですべてを終わらせようと思えば、時短できるものは時短せざるを得ません。
そのなかには、例えば料理や掃除、洗濯など、子供がお手伝いをしたがっても、「ごめんね。急いでいるから今度ね。」と、断らなければならないものもあります。
働くママに子供にお手伝いをさせない理由を聞くと、たいてい「余計に仕事が増える。」、「余計に時間がかかる。」と、返ってきます。
今の社会には、少しの時間の余裕もないことがわかります。
親としてできることは、朝学校へ行かせ、その後習い事へ行かせ、急いで夕食を食べさせ、お風呂に入れ、宿題を見て、慌てて寝かせることくらいです。
ゆっくり子供と会話をする時間も確保できません。伝達事項のみになっているお家も多いのではないでしょうか。
そして、子供に十分なことをしてあげられないと、悩むママさんや罪悪感を覚えるママさんが非常に多いという現実があります。
それなら、休日におもいっきり子供と過ごせば良いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、休日は子供の行事やおじいちゃん・おばあちゃん、ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんの介護やお見舞いなどに出かけなければならないお家も多く存在します。
結局、お盆休みやお正月休みも帰省やお墓参りですんでしまい、家族でのんびり過ごす時間もありません。
子育てをするというよりも、1日をこなすだけで精一杯になってしまいます。
この状態にストレスや不安を抱える親御さんも多いはずです。
なぜなら、時間に追われているというだけでも気が付かないうちにストレスを溜めやすい状態ですし、もし何かトラブルが起きたらこの生活は一変するわけですから不安を覚えないわけがありません。
例えば、「ご両親が倒れたら?」、「もし、子供が大きい病気やケガをしたら?」、何かトラブルが起きれば、今のギリギリの状態の生活は成り立たなくわるわけです。
「女性が輝く社会」(働け、産め、育てろ、介護しろ)、この状況は女性にとっては厳しい状況と言わざるを得ません。
発達障害の子供の子育て
発達障害のある子供の子育ては容易ではありません。
1から10まで全て教えないといけませんし、ある程度の年齢になれば会話が成立しないという問題があらわれます。
その他にも、外や学校でのトラブルにも対処しなければならなくなります。
発達障害のお子さん自体にストレスを感じることは少ないとは思いますが、外の環境に無理やり適応させようと思えば、親御さんはストレスを感じることになります。
または、先生や外部の人間に注意をされたことを改善しなければと、真面目に取り組めばそれもまたストレスと感じることになるでしょう。
発達障害のある子供自身の問題というより、無理に社会に適応させようという外的要因にストレスを感じることが多いはずです。
発達障害の子供を育てるということは、子育てに対するストレスだけではなく、外部からのストレスも非常に大きく受けることになります。
そこに経済的要因が加わり、働かなければならないママさんも多く存在します。
子育てには経済力が必要ですが、障害のある子供を育てるということはさらにお金がかかります。
療育センターや病院で行われる療育は安価で受けられますが、アスペルガー症候群や高機能自閉症、ADHDの子供には不向きなこともあります。
療育の軸をどこに合わせているのかは各機関により異なりますが、療育センターや病院の療育が不十分だと感じる場合や、そもそも定員オーバーで入れない場合には民間療育を受けることになります。
そして、民間療育には技術がともないますので高額になります。
その他にも、衣食住すべてにお金がかかります。
例えば、子供を落ち着かせるためにお部屋のレイアウトを変えなければならないこともありますし、学校のために引っ越しをしなければならないこともあります。
味覚過敏のための偏食、触覚過敏のための服や靴など、抱えている問題により購入するものも変わりますので高額になる可能性は大いに考えられます。
ですので、お子さんが発達障害を抱えていても仕事をしなければならないママさんは意外と多く存在します。
この場合は、仕事、家事、育児、療育、学校対応、障害への知識獲得など、さらに時間のない生活を強いられることになりますので、親御さんのストレスもさらに大きくなると予測されます。
後編では、子育てをしづらい現代社会についてお伝えいたします。
現代社会では、生真面目な人ほど、世間の声に押しつぶされてしまうという事態が起きているようです。
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まとめ
親が感じるストレスは子供が発達障害だからなのでしょうか①?
子育てだけでも精一杯
発達障害の子供の子育て