顔に特徴がない？アスペルガーだからこそ抱える困難さ

障害の有無は顔をみればわかると言う方もいらっしゃいますが、大抵の障害は顔をみてもわからない場合が多いと思います。

では、外見上特徴のない アスペルガー （発達障害）だからこそ抱える困難さはあるのでしょうか。

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－目次－

アスペルガー症候群を含む発達障害は、視覚的にわかりづらい障害と言われています。

特に自閉症やアスペルガー症候群は、「コミュニケーション能力の欠如」、「社会性の欠如」、「想像力の欠如」を特徴としますので、外見上の特徴はありません。

一見、定型発達との区別もつきませんので、周囲からの理解も得られにくく批判的な目で見られてしまうこともあります。

ですので、顔を見ただけではアスペルガーや自閉症などの発達障害であるのか否かはわかりません。

幼少期には「わがままな子供だ」と思われ、大人になると「どうしてこんなこともわからない！」と、周囲を怒らせてしまうくらいですので、やはり見た目ではわからないということが言えます。

目で見てわからないということは、定型発達側の人間は発達障害の方に定型発達のルールを守るように言いますし、それができない発達障害の方も「なんで、できないんだ。」と自分を責める結果につながります。

これは、発達障害を持つ方にもその周囲の方にもあまり良くない状況です。

アスペルガーや自閉症、ADHDなどのお子さんもまた見た目に特徴がないため、外出時には外で嫌な思いをすることがあります。

特に公共交通機関や公共の場で、パニックに陥ってしまえば他人から嫌な言葉を言われることもありますし、白い目で見られることもあります。

特に日本社会は子供や子育て世帯に厳しい方が多いですので、子供が癇癪を起せば「親のしつけが悪い」、「最近の親は子供を怒ることもできない。」などと言われてしまい、辛い思いをするご両親も多くいます。

なかには、本当にお子さんを放置しているご家庭もあるとは思いますが、発達障害を抱えるお子さんを持つご家庭の場合は、他人に気を使い過ぎるほど気を使っているご家庭も多く、外出することさえ心苦しく感じているご家庭もたくさんあります。

それでも、お子さんのソーシャルスキルの一環として、しんどくても外に外出するのです。

「障害があるのなら外に出さなければいい」と、考える方もいらっしゃいますが、どのような障害を抱えていても、いつかは外にでなければならない日がやってきます。

それは、就園や就学、就職もそうですし、大人になれば旅行をすることも、外に遊びにいくこともあります。

ですので、私達親は、子供が小さいときから公共交通機関の使い方や公共交通機関での振る舞い方、また外出先での振る舞い方を教えていきます。

もちろん、他の方に迷惑をかけてしまっていることに申し訳なさや心苦しさを感じ、「こちらのわがままなのではないか？」という罪悪感に蝕まれることもあります。

さらに、他人の辛辣な言葉から外出することが怖くなることさえあります。

ですが、将来社会の一員となる子供のために家に閉じこもるのではなく、社会に出るという選択をせねばなりません。

最近では視覚的に問題を抱えているということがわからない方のために「ヘルプーカード」というものがあります。

「ヘルプカード」を使うか否かは賛否両論ありますし、お住いの地域の特性にもよると思います。

ですが、もし「ヘルプカード」を使うことにより、地域の協力が得られるような環境にあるのなら「ヘルプカード」を使うこともひとつの方法です。

アスペルガーを含む発達障害は、昨今注目を集める障害なだけに、悪いイメージが先行している場合もあります。

また、地域によっては悪い噂を立てられてしまうこともあります。

引っ越しの予定がない限り、子供達は小さい頃から大人になるまで同じ地域で生活するわけですので、安易に「ヘルプカード」を使うことが得策とはいえません。

発達障害のお子さんを育てるということは、長期的に物事を考えなければなりませんので安易に物事を決めないよう、慎重に考えることが必要です。

その上で、「ヘルプカード」を使うことが得策だと親御さんが判断すれば、それもまた良い結果をもたらすアイテムだと信じたい気持ちでいっぱいです。

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続きはコチラ⇩
発達障害のある子どもの問題行動とは？～社会の目～

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まとめ

顔に特徴がない？アスペルガーだからこそ抱える困難さ
視覚的にわかりづらい障害
子供の発達障害の特徴
ヘルプカードの利用は？