発達障害と ディスレクシア を持つ子供が、学習をする場合にはいくつかの困難に直面します。
そのひとつが、理科と社会科ではないでしょうか。
図や表も多く、なかなかどこを見てよいかわからない。ひとつひとつの知識は頭に入っていても、紐づけて考えられない。そのような困難があります。
今回は、社会と理科の 支援 についてお伝えいたします。
発達障害とディスレクシアの支援~理科・社会~
理科と社会の教科書
前回は、算数・国語の勉強法をお伝えいたしました。
詳しくはコチラ⇩
ディスレクシアの支援~国語・算数~
今回は、理科と社会についてお伝えいたします。
現代の理科や社会の教科書は、写真も多く、とてもカラフルです。
写真が多いと言う点では、発達障害のお子さんは内容をイメージしやすいという利点があるのではないでしょうか。
ですが、その教科書を読むとなると、どこから読めばよいのかわからなくなることもあります。
カラフルなことから、視覚情報が多すぎ、困るお子さんもいます。
現代の理科や社会の教科書は、とても親しみやすい内容になっているのですが、発達障害やディスレクシアの子供にとっては、大事なポイントがわかりづらい教科書ということもできます。
社会の勉強の仕方
まず、社会の教科書は資料集代わりに使えるほと写真が豊富です。
ですので、資料集として考えた方が良いかもしれません。
大切な部分に関しては、お子さんと一緒に考え、教科書の端に箇条書きでまとめると、ポイントがわかりやすくなります。
次に、塾の教科書ですが、こちらは教科書、資料集、ノート、問題集があります。
ですが、これだけの情報量をお子さんひとりでまとめることは困難です。
塾の教科書の良い点は、教科書が白黒で余分な情報がないところです。
ですので、教科書を一緒に音読しながら、資料集をみていくことになります。
ノートや問題集に関しても一緒に音読をしながら進め、必要な個所は教科書に書くこんでいくと情報が整理できます。
発達障害のお子さんの場合、ディスレクシアで読むことが困難なだけではなく、情報を紐づけて考えることができません。
ですので、教科書はよく理解していても、関連付けて考えることができないため問題集がとけないということもあります。
ですので、なるべく資料集、問題、ノートとバラバラになった情報を教科書に書くこみ、情報をひとつにまとめてあげると、理解しやすくなります。
また、教科書に大切な情報をまとめておくと、後でノートがなくなった、問題集が見当たらない、プリントがない、となった時にも安心です。
理科の勉強の仕方
理科も社会科と同様、写真やイラストの多い教科書ですので、ポイントがわかりづらい場合には、教科書の端にポイントを箇条書きでまとめておくと、わかりやすくなります。
このときも、他の教科と同様、まずは親御さんが音読をしてあげてください。
教科書の内容を図や表、写真と比べながら見ていくとわかりやすくなります。
次に塾の教科書ですが、こちらは教科書、ノート、資料集、問題集があります。
社会科と同様、問題集や資料集、ノートにある大切な情報は教科書に書き込んでいくとわかりやすくなりますが、理科で多いのは表やグラフです。
理科では、この表やグラフを読む取る力がとても大切になります。
ですが、発達障害の子の場合、
- どこを見ればよいかわからない
- 表やグラフを見てもそれが何を意味しているのか理解するために時間がかかる
- 表やグラフで気づいたことを、どう説明すれば良いかわからない
ということが起きます。
ディスレクシアの子の場合は、
- グラフの周辺にある細かな字に気をとめないので、何の表やグラフかわからない
- 表のなかの細かな字を読むことが困難なので、落ち着いて考えられない
ということが起きます。
そして、ディスレクシアの子のなかには発達障害を併せ持つ子も多くいますので、これら両方の問題を抱えてしまい、表やグラフの読み取りが困難になることもあります。
それでは、この図や表の読み取りはどのように教えれば良いのでしょうか。
グラフの場合でした、タイトルと横軸、縦軸に書かれている「言葉」です。
ここに気が付くようになると、何のグラフかわかるようになります。
図や表に関しても、大抵「下に何を表した図か」、「単位は何であるのか」、書かれています。
そして、あとは表の中の「縦と横に書かれている文字」に気を付けて読めば、何を表している表なのかがわかります。
- 表やグラフは、どの部分に着目するのか
- 表やグラフから、何がわかったのか
その二つの点を常に一緒に確認するようにすれば、時間はかかりますが少しずつ理解することができます。
理科・社会で気を付けるポイント
理科や社会は決して難しい教科ではありません。
現代では写真も多く使用されていますし、視覚的に理解しやすい教科です。
ですが、理科や社会に求められる力は、グラフや表、図を読み取る力です。
この部分は、発達障害やディスレクシアの子供にとっては、少し難易度の高い部分になってしまいますので、親御さんのサポートは欠かせません。
何年か一緒にやっていくうちに、子供自身もパターン化して覚えていきますので、図や表、グラフの見方がわかるようになるまでは、親御さんが着目ポイントを教えてあげることが賢明です。
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まとめ
発達障害とディスレクシアの支援~理科・社会~
理科と社会の教科書
社会の勉強の仕方
理科の勉強の仕方
理科・社会で気を付けるポイント