発達 障害 の方は 自己肯定感 が 低い 、もしくは自己肯定感が低くなりがちだと言われていますが、本当に発達障害だけが原因なのでしょうか。
そもそも日本人自体、自己固定感が低いという国民性を持っているのではないでしょうか。
それでは、なぜ日本人は自己固定感が低いのでしょうか。
自己肯定感が低いのは発達障害だから?日本人だから①?
親の不在が及ぼす影響
日本は第二次世界大戦や高度経済成長という激動の時代を経て現在に至ります。
第二次世界大戦では、父親や長子が出兵してしまう家も多く、父親不在の家も多くありました。
ですので、幼い子供の面倒は同じ兄弟(姉妹)がみることもありました。
なかには両親とも他界してしまう家もあり、両親からの充分な愛情を受けらず育った子供達もいます。
第二次世界大戦中の子供達は、全体的に両親との関わりが希薄、または関わり方を知らずに育った子供達が多くいると考えることができます。
その子供達が大人になり親となるわけですので、やはり自分の幼少期と同じような子育てをしてしまいます。
時代が高度経済成長期ということも重なり、男性(父親)は外で遅くまで働き家にいることはあまりなく、子供とじっくり関わる時間もなかった方がほとんどでしょう。
子供の成長を見られないことを寂しく感じた男性(父親)もいると思いますが、「男は外で家族のために一生懸命働くのが当たり前だ。」と、教えられた世代でもありますので、寂しいながらも日本の復興のため尽力されたここと思います。
そして、時代はバブル期や受験戦争、女性の社会進出へとつながっていきます。
両親との関わり方を知らず育った世代が、また大人になり家族を形成し、その子供がまた大人になり家族を形成していくわけですので、親と子供の関わり方が見直される機会はあまりありませんでした。
特に私たちの世代は、両親共働き(鍵っ子世代)であり、受験戦争も経験している世代です。
親は無条件に子供に愛情を注ぐ存在から、養育者としての義務が大きくなりました。
子供を褒めるよりは、激励の意味として叱る、厳しく育てる、そのような家が多かったように思います。
家族の形態も大家族から核家族へと変化をしました。そのことも子供の成長に大きく関係した可能性もあります。
子供達は、子供との関わり方をあまり知らない親に育てられただけでなく、時代とともに少しずつ孤立化していきました。
このように第二次世界大戦から親子の関係は少しずつ希薄になり、その状態が加速化していったわけですので、子供達は健全な自己肯定感を育むことが困難な状況のなかで育ち、大人になりました。
人は建築物によく似ています。建物も土台がしっかり組み立てられていなければ、些細なことで崩壊してしまいます。
人間も同様、土台がしっかり組み立てられていなければ、すぐに倒れてしまうのです。
それが心の病気としてあらわれる人もいれば、身体の病気としてあらわれる人もいます。
過度な育児ブームの到来
そして、鍵っ子世代の私たちが親となった現代では、異常なまでの「育児ブーム」が到来しました。
書店には多種多様な育児本が並び、テレビをつけても育児に関する番組が非常に多く目に留まるようになりました。
子供の褒め方や叱り方について書かれた育児本まであります。
育児に関してこれだけの需要があるということは、ブームにのっている方々がいるだけではなく、
- 「どうしたら自分の子供時代のような目に我が子を合わせないですむのか。」
- 「どうしたら自分が味わった苦しみを子供に味あわせずにすむのか。」
- 「どうしたら、この社会を一人で生き抜くことのできる力を付けさせられるのか。」
そのような、親心のあらわれではないかと思います。
その根底にあるものが「自己固定感の高さ」であるということは、誰もが心のなかで気づいていることなのではないでしょうか。
元来日本は働くことが美徳とされていますが、昔のように親の働く姿を見て育った子供と、第二次世界大戦以降のように、親の働く姿を目にすることなく育った子供とではまた違いがあります。
そのことも、また在宅ワークが増えた要因なのかもしれません。
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まとめ
自己肯定感が低いのは発達障害だから?日本人だから①?
親の不在が及ぼす影響
過度な育児ブームの到来