発達障害 の子供が 小学校 へ行きたくないと言ったら、「とうとうこの時が来たか」と、思う親御さんも多いのではないでしょうか。
発達障害のお子さんの場合、不登校になるリスクが定型発達のお子さんよりも高いと一般的には言われています。
発達障害の子供が小学校に行きたくないと言ったら? ~先生との相性編①~
発達障害の子の小学校問題
発達障害を抱えるお子さんの親御さんにとって、小学校は難易度の高いものです。
特に支援級ではなく普通級に所属になった場合は、いつ不登校になってもおかしくありません。
毎日楽しく学校に通っていたのに、ある日突然体調不良になり、様子の変化に気が付くということもあり得ます。
発達障害を抱える子はストレスに鈍感ということもあり、「学校に行きたくない」という発言がはじまったころには、すでに限界値に達している可能性もあります。
では、発達障害の子供のばあい、どのようなことが引き金となり小学校へ行きたくなくなるのでしょうか。
- 先生との相性
- 人間関係
- 学習の遅れ
- 感覚過敏
これらのうちのどこかで、うまくいかなくなりストレスを感じている場合が多いようです。
今回は、先生との相性が悪く学校に行きたくなくなってしまった場合をご紹介いたします。
小学校の先生がこわい
発達障害のお子さんの中には先生が怖いから学校にいけないお子さんもいます。
「親が甘やかしすぎ」と思われる方もいるかと思いますが、発達障害の子の場合は他人が怒られていても、自分が怒られているかのように恐怖を感じてしまうお子さんもたくさんいます。
先生の口調や目つき、叱り方を怖がるお子さんは意外と多くいるのではないでしょうか。
また、自分が怒られた場合は、先生がなんで怒っているのかもわからず、恐怖心しか感じていないこともあります。
注意をするというレベルでしたら話しが聞けても、怒るというレベルになってしまうと恐怖心しか感じなくなってしまうことも、パニックになってしまうこともあります。
特に先生の話が長ければ長いほど、子供は情報が整理できなくなり、話しの要点すらわからなくなってしまいます。
発達障害の子は、不注意や注意散漫から注意されることも多く、悪気なくやったことでも叱られてしまうこともあり、「もう、どうしていいのかわからない。」、「どれだけ頑張って学校へ行っても、怒られるだけ。」と感じてしまい、学校が苦痛になってしまうこともあります。
小学校へ行けない場合の対処法
公立小学校の悩ましい点は、どれだけ下見を重ね学校を決めたとしても先生が入れ替わってしまうことです。
先生が変わってしまえば、学校の雰囲気や方針が一変してしまうという難しさがあります。
ですので、「この学校なら大丈夫。」と自信を持って入学させたとしても、6年間学校の方針が同じだとは限らないということです。
良い年もあれば悪い年もあるという風に波ができてしまいます。
特に発達障害の子が普通級に所属している場合は、発達障害に対しての知識が先生にあるかどうかは個々の問題となってしまいます。
なかには発達障害の知識がほぼない先生もいらっしゃいます。
そのような中で親ができることには何があるのでしょうか。
小学校の先生に相談する
子供が「先生が怖いから学校へ行きたくない」と、言った場合は先生に相談するという方法があります。
このとき全てを相談するのではなく軽く相談をして、先生がどう行動するのか見極める必要があります。
特性を理解してくださる先生もいるでしょうし、熱心に指導してくださる先生もいることでしょう。
まずは、先生のタイプを知ることが重要です。
特性を理解して行動してくださる先生なら、再度しっかり相談することもできます。
ですが、定型発達の子供にするような熱心な指導をされる先生は発達障害の子供との相性が悪い可能性があります。
先生が頑張って子供と話そうとすればするほど、子供は学校が余計に怖くなってしまうという悪循環に陥ることもあります。
この場合は、あまり深く先生へ相談することは控えたほうがよいかもしれません。
先生の熱心さが逆に子供を追い込んでしまうことにもなりかねません。
学校をやすむ
発達障害のお子さんの場合、感覚鈍麻があるためストレスに鈍感ということがあります。
ですので、「学校へ行きたくない」という発言の前に頭痛や腹痛、嘔吐という体調不良を引き起こしてしまうこともあります。
この場合は無理に学校に行かせることは得策とは言えません。
「体が治るまで学校にはいけません。」と、親が歯止めをかけなければいけません。
「学校へ行きたくないなら休んでいい。」と言うのでなく、「体が治るまでは学校に行くことは親として許可できない」と、断言する必要があります。
「行きたくないならやすんでいい」という発言は不登校につながる恐れがあります。
特に原因がいじめや学習の遅れでない場合は、子供は「友達と遊びたいから学校に行きたい。」と、いう思いがまだどこかに残っています。
学校には体調不良を伝え、体と心が元気になるまで家でしっかりとやすませることも必要です。
しばらく欠席し、心身ともに回復し学校へ戻れることもあるでしょうし、担任が変わることで学校へ戻れることもあります。
小学校の先生方の目標は卒業ですが、親の目標は子供の自立です。
そのためには、目先のことだけではなく、もっと先の子供の将来のことを考え、今どうするべきなのか判断しなければなりません。
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まとめ
発達障害の子供が小学校に行きたくないと言ったら? ~先生との相性編①~
発達障害の子の小学校問題
小学校の先生がこわい
小学校へ行けない場合の対処法
小学校の先生に相談する
学校をやすむ