発達障害を持つ場合、 感覚過敏 や感覚鈍麻を併発することがよくあります。
大きな音を嫌がる、偏食、グルグルまわるという行動は、感覚過敏や感覚鈍麻のため起きている症状です。
発達障害における感覚過敏と感覚鈍麻ってなに?
感覚鈍麻は注意が必要
工夫の必要な感覚過敏と注意の必要な感覚鈍麻 ⇦感覚過敏・鈍麻の症状はこちらです。
では、感覚過敏や感覚鈍麻についてはお伝えいたしましたが、今回は我が家で起きた実体験を交えて感覚鈍麻の怖さをご紹介いたします。
特に不注意や衝動的行動のあるADHDの子どものばあい、感覚鈍麻があると大きな事故につながりかねませんので注意が必要となります。
やはり感覚鈍麻のなかでも、こわいのは「痛いのがわからない」、「熱い、冷たいがわからない」、「疲れたがわからない」という点です。
痛みに鈍感
痛みに鈍感(痛みに強い)ということは、具合が悪くても、怪我をしても気が付かない可能性があります。
お腹が痛いとき、頭が痛いときも「なんだかおかしいな」くらいの感覚しか感じていないかもしれません。熱があっても、元気に遊んでいることもあります。
また、痛みに鈍感ということは怪我をしても血を見るまでは怪我をしていることにも気が付かないこともあります。
息子・ハル(アスペルガー&ADHD)の場合も同様ですが、熱があっても気づかず、骨折しても「痛くはないんだけど、なんか足が腫れているんだけど?」という程度です。
ぐったりして、具合が悪いということに気が付いた時には点滴になります。
骨折の場合も、「元気に飛び回っているので大丈夫だと思いますが、念のためレントゲンをとりましょう。」と言われ、レントゲンを撮ると骨折していました。
ギブスをしても、いつものように跳ねたり跳んだり、側転をしたり。もちろん、なかなか治りません。
ADHDがあるため、不注意から、または衝動性からの怪我が多く、感覚鈍麻なため刺激を求める傾向にあり、さらに怪我につながるようです。
熱い、冷たいがわからない
熱い、冷たいということがわからないと、熱いお湯に手や足をいれてしまうことがあります。
我が家の場合は、コンロやフライパン、オーブンに触ってしまい火傷をすることが多くありました。
今では、熱いのがわからないからと自分でミトンを使うようになりましたが、熱いのがわからないということを自覚させるまでが大変だったように思います。
プールでも寒いことに気が付かず、長時間遊んでしまい、体温が低くなりすぎてしまうこともあります。
発達障害の子どもは時間を時刻としてとらえ数量的にとらえることが苦手ですので、夢中になり長時間プールで遊んでいる場合には、周囲の大人が声掛けしたほうが良いように思います。
疲れたがわからない
発達障害の子どもは、精神的、肉体的疲労を感じにくい傾向にあるようです。元気に遊んでいたかと思うと、電池が切れたように突然眠り始めることがあります。
もちろん、逆に疲労を感じやすいタイプの子どももいますが、感覚鈍麻を併発している場合は、限界まで遊んでしまいます。
ハルは、ADHD、感覚鈍麻、睡眠障害を併発していますので、寝ない、元気(疲れ知らず)、考えられないことをする、という特徴があり、あまり目が離せません。
ADHD、感覚鈍麻、睡眠障害はある意味、魔の三拍子のようにも思います。
感覚鈍麻は刺激を求める
感覚鈍麻のある子どものばあい、刺激をもとめ爪噛みや自分を叩く、噛む、壁に頭をぶつける、といった行動もみられますので、注意が必要です。
その他、距離感や空間把握が鈍い場合には、モノや人にぶつかって怪我をすることもあります。
発達障害の特性である視野の狭さも加わって、階段でつまずく、柱に頭をぶつけるといった具合にさらに怪我をします。
また、感覚鈍麻のばあい、体温調節が苦手なことがありますので、適切に体温調節ができているのか確認をした方がよいです。
もし、体温調節ができていない場合にはどのように対処するのか、それらを考えなければなりません。
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まとめ
発達障害における感覚過敏と感覚鈍麻ってなに?
感覚鈍麻は注意が必要
痛みに鈍感
熱い、冷たいがわからない
疲れたがわからない
感覚鈍麻は刺激を求める