発達障害 の子供が 小学校 に通うということは常に周りに気を使い、多くの情報を処理しなければならないということです。
精神的に緊張状態にあるわけですので疲労しやすいのですが、肉体的にも疲労しやすいという特徴もあります。
発達障害の子供は小学校で疲労する③~肉体的な疲れ~
発達障害の子供が精神的に疲れやすい原因
マルチタスクやコミュニケーションが苦手な発達障害のお子さんにとって小学校は疲労の原因のひとつとなります。
苦手なことを毎日一生懸命こなしているわけですので、お家に帰ってくれば休息体勢に入ることはやむを得ないことです。
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発達障害の子供は小学校で疲労する②~精神的な疲れ~
また、精神面だけではなく肉体的に疲れやすい、体調不良に陥りやすいの事も発達障害の特性でもあります。
発達障害の子供が肉体的に疲れやすい原因
体調不良に陥りやすい(体温調節が苦手、片頭痛)
発達障害のお子さんのなかには、体温調節が苦手であったり、片頭痛を持っている子供がいます。
そういうお子さんの場合は、気温の変化により頻繁に体調を崩します。
外の気温でも体調を崩しやすいのですが、それだけではなく冷暖房で体調を崩すこともよくあります。
また、発達障害のお子さんのなかには自分の体調に鈍感なお子さんがいます。
鈍感なお子さんですと自分が疲れているということに気が付きませんので、倒れるまで活動を続けてしまう子もいます。
疲れに鈍感で、時間を数量的に考えられないお子さんの場合は予定を詰め込み過ぎてしまい、家に帰ってきたと思えば玄関で倒れていることや眠っていることもあります。
本人も気が付かないうちに無理をし、突然体調不良に陥ることがあります。
体力がない
すべての発達障害の子供が体力がないわけではないのですが、発達障害の子供は比較的筋力の成長が遅く体力がない傾向にあります。
ですので、身体の発達の遅れや筋力の発達の遅れから、同年代の定型発達のお子さんよりもどうしても肉体的に疲れやすいということがあります。
体幹が悪い(姿勢が悪い)
発達障害の子供は体幹機能があまりよくありません。
動いている時や走っている時には体幹の悪さをあまり感じないかもしれませんが、静止させると静止ができないという問題に気が付きます。
まっすぐに立つ、たったそれだけのことでも気を抜くと変なところ(筋肉)に力が入ってしまい、姿勢が悪くみえることがあります。
ただ椅子に座るということだけでも、気を抜くと足が開いてしまい姿勢が崩れてしまうこともあります。
ですので、「ただまっすぐに立っている」という行為ひとつをとっても、常に気を張って意識的に姿勢を保たなければならないので、心も体も疲れてしまいます。
バランスが悪い
発達障害のお子さんのなかには、「発達性運動協調障害」を合わせ持つお子さんがいます。
人間の動作というものは、身体の複数の部位を使い成り立つわけですが、「発達性運動協調障害」のお子さんのばあいには複数の部位を同時に使うことができず、歩くことや座るという動作でさえ上手くバランスがとれないことがあります。
ですので、ひとつひとつの動作に時間がかかり疲れてしまうこともあります。
人との距離感がわからない
発達障害のお子さんは人との距離感が近すぎたり遠すぎたりという問題を抱えています。
パーソナルスペースがうまくつかめず、人との距離感が近すぎたり、体の一部が接触してしまうこともありますので、特に異性の場合は意識をして一定距離離れるように常に気を付けていなければなりません。
また、距離感がわからないということから、人や物にぶつかりトラブルになることやケガをすることもあります。
睡眠障害
睡眠障害を抱えている発達障害のお子さんも多くいます。眠りすぎてしまうタイプの子もいますし、ショートスリーパーなタイプの子もいます。
特にショートスリーパーなタイプのお子さんは、気が付かないうちに疲れが蓄積していることもあります。
疲れていることに気が付かず倒れてしまうこともありますし、疲れていると気が付いた時にはすでに身体が重くて動けないということもあります。
偏食
偏食のお子さんの場合、体重の伸びに悩むご家庭もあります。
命にかかわることはありませんが、疲れやすいなど体力面での問題は起きるかもしれません。
偏食は徐々に減っていくものですので、あまり神経質になりすぎない方が良いのですが、疲れていたら休ませるなどの配慮は必要かもしれません。
小学校での刺激が大きい
学校ではしっかりしていても、お家に帰ってくるとダラダラしてしまうのは小学校での刺激が大きいと考えることができます。
私達、定型発達の人間にとっては難なくこなせることのひとつひとつが発達障害のお子さんにとっては大変な作業になります。
そして、私達にとって当たり前の環境が、発達障害のお子さんにとっては当たり前ではない環境になるのです。
そのように考えると、発達障害のお子さんがお家に帰ってくるとダラダラしてしまうのは、お家が一番の安全地帯(休息場所)だと捉えているためではないでしょうか。
学校で神経を張り詰め緊張しているからこそ、お家に帰れば一気に疲れがでてしまうのかもしれません。
疲れてボーとしている子もいれば、眠ってしまう子もいます。自分を落ち着かるためにひとり遊びをしている子もいます。
そのダラダラとする時間は、きっと発達障害の子供が生きていくためには必要な時間なのだと思います。
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まとめ
発達障害の子供は小学校で疲労する③~肉体的な疲れ~
発達障害の子供が精神的に疲れやすい原因
発達障害の子供が肉体的に疲れやすい原因
小学校での刺激が大きい