発達障害 のお子さんの文房具選びでは、気が散ってしまうような模様のある文房具は避けた方が良いです。
その他にも、 小学校 で必要となる文房具はたくさんありますが、発達障害のお子さんの場合は、文房具の減りが早い、文房具を失くす、文房具を壊すなど、文房具を何度か買いなおすことが想定されます。
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小学校 発達障害の子供の文房具選び②~文房具の減りが早い!~
のりは異常に減るのが早い
小学校になるとのりもスティックのりを使う機会が増えます。
スティックのりも、異常に早くなくなることがあります。これもやはり、どれだけ塗ればよいかわからずに、たくさん塗ってしまうため起きます。
また、力が強いためスティックのりを力いっぱい塗ってしまうので異常に減りが早いこともありますし、スティックのりが途中で折れてしまうこともあります。
お家で何度かスティックのりの使い方を練習し、どれくらいの量を塗るのか覚えると良いでしょう。
ですが、低学年の間は夢中になると、言われたことを忘れてしまいますのでやはりスティックのりの減りは早くなります。
クーピー、色鉛筆、クレヨンの減り方も早い
クーピーや色鉛筆、クレヨンはお気に入りの色だけ減っていく傾向があります。ですので、よく使う色はこまめに補充しなければなりません。
クーピーやクレヨンは、鉛筆同様力加減がわかりませんのでよく折ります。
また、クーピーのように削るものですと、クーピー削りを好む場合もあります。クーピーには色が付いていますので、細かなクーピーの削りかすがキレイに見えるようです。
授業中でなければクーピー削りは問題ありませんが、授業中ですと授業に集中できませんので、なるべくお家で楽しむようにすると良いでしょう。
クレヨンやクーピーも力いっぱい塗りますので減りは異常に早いですが、隙間なく色を塗るその感性は素晴らしいものです。
ノートの使い方は必ず説明する
ノートはマス目があり、マス目に点線が入っているものが使いやすいです。
1マスにどれくらいの大きさで1字を書くと良いのか説明しておくと、授業中困ることがありません。
また、ノートをとっているとノートを下まで使わずに授業が終了することがあります。
次の授業では、使いかけた下のマスからノートをとるのか、または下のマスを使わずに次のページから新たにノートをとるのか決めておくとどうして良いかわからなくなりません。
ひっ算がある場合には、どこに式と書き、どこにひっ算をするのかなども説明しておくと良いでしょう。
低学年のうちは、ノートをうまく使うことができません。ページがとんでしまうこともありますし、1ページのノートでも左だけを使い右が空白になっていることもあります。
せっかくマス目があるのにひとマスに一時ではなく、ひとマスのなかにある点線のマスに一文字書いていることもあります。
ノートもうまく使うには時間がかかりますが、気づいたところから教えてあげるようにすると、中学年頃にはだいたい上手く使えるようになります。
完璧に使いこなすということは、まだ小学校では難しいですので、ある程度使えるようになれば良しと考えた方が賢明です。
学校のノートはマス目の数や大きさが決まっていますのでなかなか自由が効きませんが、自宅用のノートでしたら落書き帳のようなものが使いやすい場合もあります。
漢字練習帳はマス目がある方が、文字のバランスが取りやすいのでマス目があるものをおススメしますが、理科や社会、算数のばあいはマスがない方が自由にイラストを入れることができ使いやすいと感じるお子さんもいます。
低学年のうちは難しいでしょうが、高学年になれば自宅用の学習ノートに限っては自由帳や落書き帳、スケッチブックの方が使いやすいお子さんもいますので、お子さんの使いやすいものを選ぶと学習もはかどるかもしれません。
コンパスを選ぶ時には慎重に
コンパスもよく壊すもののひとつです。
ですが、コンパスは安価なものですとうまく印が打てない事があります。
発達障害のお子さんは、正確に印を付けたがるお子さんも多くいますので、印がズレてしまったり、描いている途中にコンパスが広がってしまったり、そもそもコンパスの軸が曲がっていたりすれば、パニックになることもあります。
ですので、コンパスはなるべくしっかりしたモノを購入するとよいです。
また、コンパスに付ける鉛筆の長さがわからず、異常に長い鉛筆を付けて「描けない」とボヤいていることや、鉛筆が短すぎて「描けない」とボヤいていることもありますので、必要があれば付ける鉛筆の長さも説明しておくと困らないかもしれません。
多動や手遊びのあるお子さんの場合ですと、コンパスの針で怪我をすることもあります。
今は針がなかに収納されるものもありますので、キャップをつけ忘れてしまうお子さんでしたら、針がなかに収納されるものを検討しても良いかもしれません。
下敷きは用途によって決める
低学年のうちは下敷きが持ち物に入ります。
学年が上がるにつれ、下敷きは使う子は使いますし、使わない子は持っていくこともなくなります。
下敷きを使う場合には無地の下敷きを選ぶと気が散りません。柄のある下敷きですと、どうしても模様が気になってしまいます。
ですので、無地のものや透明な下敷きを選ぶと良いでしょう。
学年が上がるにつれ、赤色の透明な下敷きや、緑色の透明な下敷きを使うこともあります。
これは、私達親世代も学生時代に使用したことのあるものですが、暗記用のペンを使っている場合には、特に役に立つ下敷きになりますので、使うように指導がある場合やお子さんが使いたがる場合には購入しても良い下敷きです。
低学年のうちは、下敷きが曲がることや折れることもよくありますので、あまり高価なものを購入しない方が良いかもしれません。
文房具がすぐに壊れるのは?
お子さんが発達障害ですと、どうしても文房具が壊れやすいということがあります。
力加減がわからず壊してしまうこともありますし、構造が気になりバラバラにしてしまうこともあります。
文房具をどこに置いたのかわからなくなり失くしてしまうことも頻繁にあります。
文房具だけではなく、体操ズボンのヒモや袋のヒモがこんがらがり切らなければならなくなることもありますし、洋服のジップ部分を壊してしまうことがあります。
水筒も頻繁に失くしますし、何故か筒の部分が凹んでいることはよくあることです。
ペンやボールペン、シャーペンなども分解してしまいます。
気になると分解してしまう、視界に入っていないと文具の存在を忘れ踏んでしまう、力を入れて使い過ぎてしまう、壊してしまう要因はたくさんありますが、決してわざと壊しているわけではありません。
ですので、あまり高価なものは購入しない方が賢明です。
2回か3回は同じものを購入しなければならなくなることを、予め念頭に置き学校用品は購入した方が精神衛生的にも良いです。
学校のドリルなどもどこかに置いてきてしまうこともありますし、他の子供のドリルとまじってしまい見つからないこともあります。
ですので、しっかりと名前を書く、必要があれば家用と学校用の2冊を購入する、必要箇所をコピーしておくなど、対策も必要です。
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まとめ
小学校 発達障害の子供の文房具選び②~文房具の減りが早い!~
のりは異常に減るのが早い
クーピー、色鉛筆、クレヨンの減り方も早い
ノートの使い方は必ず説明する
コンパスを選ぶ時には慎重に
下敷きは用途によって決める
文房具がすぐに壊れるのは?