自己肯定感 が 低い (低くなりがち)なのは発達 障害 だけが原因ではありません。
日本の時代背景や、現在の過度な育児ブームにより自己肯定感が低くなることもあります。
自己肯定感を育むために大切なことは、やはり両親からの愛情なのではないでしょうか。
自己肯定感が低いのは発達障害だから?日本人だから③?
日本人は自己肯定感が低い
これまでに、日本人の自己肯定感が低い理由として、第二次世界大戦頃からの両親の不在に始まり、高度経済成長期、女性の社会進出と時代を経て、家族関係の希薄化に拍車がかかり健全な親子関係を築くことが難しくなったことが、自己肯定感を育む上で影響を与えたのではないか、という内容をお伝えいたしました。
詳しくはコチラ(親子関係が希薄化した要因)⇩
そして、健全な親子関係が築くことができなかった結果、心に問題を抱える大人が増え、現在の育児ブームにつながったのではないかという内容をお伝えいたしました。
詳しくはコチラ(育児ブームにより女性の負担が増えた?)⇩
では、今回は自己肯定感を築くうえで何が大切なのかをお伝えいたします。
育児ブームの末
現在は過度な育児ブームにあり、子供の自己肯定感を上げるため、どこのお家も試行錯誤されています。
お子さんと真剣に向き合う、という取り組みは非常に素晴らしいことなのですが、問題は途中から趣旨が変わってしまうということです。
それは親御さんが悪いわけではありません。
今の日本の社会が子供達に多くを求め過ぎているためです。
現在、日本社会で問題視されていることは学力格差です。
そして、小学校では社会、国語、理科、算数だけではなく、英語とプログラミングも導入され始めました。
そのことにより、生真面目なお家では塾だけでなく、英語やプログラミング教室に通わせるご家庭もあります。
もちろん、塾や教室に通わせないのであれば、それはお家で補習をすることになります。
その他にも運動ができなければ、そのことも指摘されますし、体調管理や体重管理についても指導されます。
昔から日本は文武両道を掲げていますが、もはや文武両道の域を超え、日本の教育がどこに向かっているのかすらわからない状態です。
親御さんが生真面目で経済的余裕のあるご家庭では、なんとか日本社会についていかせようと英才教育を施します。
問題はここです。お子さんの自己肯定感を高めるために始めたご家庭での取り組みが、気づかないうちに英才教育や中学受験へと向かってしまうのです。
お子さんの心にとって最善だと思い始めた取り組みが、いつの間にかお子さんの人生にとって最善だと思う取り組みに変わってしまう。これは、とても恐ろしいことです。
もちろん、親御さんが意識してそのようにしている場合、もしくはお子さんがやりたくてやっている場合は良いことです。
ですが、そうではないのなら英才教育も難関中学受験もお子さんの人生にとって最善だとは考えられません。ましてや、お子さんの自己肯定感を育むとも考えられません。
運動や音楽などの英才教育、または中学受験というものは生半可な気持ちでできるものではありません。
心身ともに強くなければ、これまでご家庭で築き上げてきた自己肯定感すら壊す結果となる可能性もあります。
「自己肯定感を高める育児」=「英才教育・難関中学受験」ではありません。
ですので、親御さんはブームにのることで安心を得るのではなく、お子さん自身をよく観察し情報を精査しなければなりません。
そして、お子さんの自己肯定感を育むために本当に必要なことは何か考えなくてはなりません。
その上で、お子さんと話し合うことも必要です。
精一杯の愛情が一番の栄養
先ほど、現在の日本では、教育に力を入れるご家庭とそうではないご家庭との差が激しく、そのことにより学力格差を生み出してしまうということをお伝えいたしました。
残念ながら、現在の日本の教育方針はこれまで以上に学力格差を生み出してしまう結果となってしまったようです。
ですが、特に教育に力を入れていないご家庭でも、外遊びをよくさせ、お家で学習面のサポートをきちんと行っていれば、それほどの格差はうまれません。
一番問題なのは、なんらかの事情によりお子さんの躾(しつけ)もできず、運動も勉強もみてあげられない場合です。
これは、ひとり親家庭を指しているのではありません。
ひとり親でも、出来る範囲で精一杯お子さんの躾(しつけ)をし、運動面や学力面のサポートをしているご家庭もたくさんあります。
そうではなく、残念ながら本当の意味でお子さんを放置してしまっているご家庭があります。
ひとり親だろうが、両親がそろっていようが関係ありません。
人生、生きていれば良い時も悪い時もあります。みなさん、さまざまな事情を抱え人生を生きています。
そのような中で、お子さんと向き合う時間がないときもありますし、お子さんと向き合う精神的余裕のない時期もあります。
そのような時には、せめて精一杯の愛情をお子さんに注いであげることが大切です。
躾(しつけ)よりも、運動や勉強よりも、親御さんの愛情がお子さんにとって一番の栄養となるのではないでしょうか。
子供は元気玉のような存在です。元気のでない時には、お子さんに寄り添ってみてください。
きっと、注いだ愛情の何倍もの愛情と元気パワーが返ってきます。
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続きはコチラ(個を認めることは難しい)⇩
自己肯定感が低いのは発達障害だから?日本人だから④?
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まとめ
自己肯定感が低いのは発達障害だから?日本人だから③?
日本人は自己肯定感が低い
育児ブームの末
精一杯の愛情が一番の栄養