発達 障害 の 子供 を育てるということは大変なことも多くあります。
時間通り、スケジュール通りに動くこともできませんし、場合によっては日中逆転してしまうなど生活に支障をきたしてしまうケースもあります。
これでは、家族も本人も辛い思いをすることになります。
発達障害の子供の育て方~みんながちょっとだけ楽になる方法~
相談してみる?
発達障害の子供を育てていると、年齢相応に困ることや対処の必要な問題があらわれます。
幼児期や小学校低学年の頃は、物理的に困ることの方が多いので、どうしたら良いか心療内科や支援センター、療育センターに相談すれば、良い方法を教えてもらえることが多かったと思います。
ですが、小学校高学年になると、物理的な困りごとよりも、精神面での困りごとが増えてきます。
すると、あまりアドバイス自体もらえなくなります。
例えば、「無気力や集中力の低下」と、いったものを相談しても、大抵は「この年齢のお子さんは、みなさん同じですよ。大丈夫ですよ。発達障害でも、成長が止まるわけではなくて、成長はしているんです。ただ、ゆっくりなだけなんです。」と、アドバイスを受けることが多いかと思います。
親御さんからしてみれば、「ゆっくりでも成長している」ことはよくわかっていることです。ただ、無気力感や集中力の低さが正常と思える範囲ではないから困っているのです。
定型発達のお子さんの場合でも、特に男の子は「何もしない」子が多いようですが、定型発達のお子さんの「何もしない」と、発達障害のお子さんの「何もしない(何もできない)」は全く違う種類のもののように感じます。
とにかく疲れる
発達障害のお子さんの場合、定型発達のお子さんの「何もしない」とは違い、「何もできない」という状態です。
特に高学年になると、朝8時から夕方5時近くまで集団行動を強いられます。夕方から習い事をしている場合は、それ以上もの時間を集団行動しているわけです。
発達障害のお子さんのなかには集団行動が得意でないお子さんもいますが、例え集団行動が苦ではないお子さんにとっても、やはり集団行動は疲れるものです。
「友達と話したり、遊ぶのは楽しい。でも、疲れる。」
と、いう状態です。
「何が、そんなに疲れるの?」
と、思われるかもしれませんが、発達障害のお子さんは身体の使い方が上手ではないのでバランスよく立っていることや、姿勢よく座っていることさえ、気を張っていないと難しいことなのです。
友達との何気ない会話も「何て、返事をしようか?」、「これを言ってもいいのかな?」と、すごく気を使いながらコミュニケーションを取らなければなりません。
「周りの空気を読む」と、いうことも自然にできることではないので、意識して周りの空気を読むようにしなければなりません。
私達、定型発達の人間が普段何気なく行っていることを、発達障害の子は意識して行わないとならないため、常に気が張って緊張している状態なのだと思います。
私達、定型発達の人間でも「もし、ジャングルにひとりぼっちだった?」、きっと気を張り詰めて緊張するのではないでしょうか?
家に帰れば、安堵感から一気に疲れがでるかもしれません。
ジャングルの例が発達障害の疲れと同じかはわかりませんが、似たような疲れ方になるのではないかとなんとなく思います。
発達障害の子が家に帰ってきて何もしないのは、学校で頑張ってきた証ともいえます。
何もしないときの対処法
もし、お子さんが疲れすぎてお家で放心していたり、イライラしている時にはむやみに叱ることは得策とは言えません。
「こんなに疲れるまで頑張ったんだ」と、思えば、親御さんもそれほど腹が立たないと思います。
それでも、夜の時間は限られています。翌日のことを思えばこそ、小言を言いたくなる気持ちにもわかります。
ですが、その気持ちをすこしおさえて、やすませてあげることも大切です。
夕食とお風呂さえ終われば「良し」と思う気持ちも大切です。(それすら終わらないこともあります。)
宿題や時間割、勉強は、朝早起きをしてやればすむことです。
子供が疲れすぎているときには、学校を休ませることも、遅刻なり早退なりさせることも必要だと思います。
遅れた分の勉強を家庭学習で取り返すこともできます。
「疲れている」、それだけの理由でやすませていいの?と、思われるかもしれませんが、やはり定型発達のお子さんと全く同じ生活を送らせることは難しいのではないかと思います。
小学校低学年頃までは何とかなるかもしれませんが、小学校高学年、中学校と学年が上がるたびに、スケジュールはハードになってゆきます。
やはり、どこかの地点で定型発達のお子さんと同じ生活スタイルでは許容量を超えてしまう時がきます。
それを受け入れることができれば、すこし心にゆとりができるのではないでしょうか。
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まとめ
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相談してみる?
とにかく疲れる
何もしないときの対処法