発達障害 の有無に関わらず、現代の小中学生は多忙です。学習教科が増えただけではなく、学校行事も増えました。
小学校 も3年生頃から活動量が増え、子供達は睡眠時間を削らないとならない状況に陥っています。
もはや、発達障害の子供にとっても、定型発達の子供にとっても、学校に通うこと自体が負担となっているケースさえあります。
発達障害だけど小学校には通わないといけないの?~万能教育の生末~
忙しすぎる小学校生活
発達障害の有無に関わらず現代の小学生や中学生は忙しすぎます。
勉強だけではなく、クラブ活動、部活動、委員会や学校行事とやらなければならないことが非常に多くあります。
学校行事だけでも、運動会、文化祭、音楽祭、その他にも学校独自の伝統行事もあります。
ただでさえ慌ただしい学校生活ですが、現在は少子化により学校自体が統廃合され、隣の学区まで学校に通わなければならないなど、登下校の負担も大きくなっています。
低学年のうちは体への負担が大きくかかりますし、高学年や中学生になれば時間的な負担が大きくかかります。
学校からの帰宅が遅くなれば遅くなるほど、家庭学習の時間は遅くなり、宿題を提出しなければ先生に怒られるというストレスから、睡眠時間を削ってまで宿題をやらなければならない状態に陥ることさえあります。
また、希望する学校に進学するためには学校の勉強だけでは不十分な場合もあり進学塾に通うケースもありますし、学校の勉強自体が苦手な場合には補習塾に通うケースもあります。
特に補習塾に通うケースですと、学校の勉強について行けないと先生に叱られる(注意を受ける)、もしくはクラスの子達に笑われてしまうなど、やはり学校を軸に考えた場合、補習塾に入れた方がよいと親御さんが判断したケースが多いと考えることができます。
1日は24時間しかありません。そして、子供達がやらなければならない活動量は睡眠時間を削らないとやりきれない量まで達しています。
これでは、何のために学校があるのかもはやわからない状態なのではないでしょうか。
昔は山を越えて学校に通っていた
このようなことをいうと、「昔は山を越えて学校へ通っていた。」と、言う方が必ずあらわれます。
ですが、昔は今のように毎日必ず学校に行くことが当たり前という時代ではなかったのではないでしょうか。
昔は、お家の手伝いや下の兄弟の面倒を見ることが優先されていました。稲や野菜の収穫があればそちらを優先して手伝ったはずです。
ですので、「学校へ行ける日が嬉しかった。」、「下の兄弟をおんぶして学校へ行った。」と、いう話しさえ聞きます。
現代のように成績や内申点を大きく気にする必要もなかったはずですし、部活動や委員会、そして多すぎる学校行事もなかったのかもしれません。
例え、あったとしても現代のように大きく力を入れていたとは考えづらいです。
昔は山を越えてまで学校に行ったのかもしれませんが、それは今よりも学校が緩やかな考え方を持っていたからこそできたことなのではないでしょうか。
現代の小中学校では、赤ちゃん(兄弟)をおんぶして授業を受けている子はいません。お家の仕事(手伝い)を優先し、学校を休む子もいません。
現代の小中学校は、学校へ毎日通うことは当然のことであり、欠席の場合は学校に連絡をいれなければなりません。
そして、宿題は必ず提出するものであり、授業についていけなければ必至に家庭で復習をさせなければなりません。
もはや山を越えて学校へ通っていた頃とは、子供達の活動量が違うのです。
現代の小中学校の活動量で山を越えて徒歩で通学しようと思えば、1日24時間では時間が足りないかもしれません。
万能教育の生末
もはや発達障害の有無に関わらず、日本の万能教育に子供達は疲弊している気がします。
子供達は頑張り屋さんなので大人の言うように頑張ります。そして、中学、高校となる頃には疲れ切ってしまっています。
心と身体の健康を考えた時に、必ずしも毎日登校することが素晴らしいことだとは言えないと個人的には思います。
子供が体力的にも精神的にも疲れているときには学校を休ませ家庭学習に切り替えることも必要ですし、親御さんのお仕事が休みなのでしたら家族のコミュニケーションの時間として学校を欠席させることも必要なのではないでしょうか。
現代の学校教育では活動量が多すぎ、自宅で過ごす時間も短く親子のコミュニケーションすらままならない状況です。
このような状況のなか育った子供は、いつか限界がきます。それは身体の限界かもしれませんし、精神力の限界かもしれません。
学校と言うものは、もっと柔軟であってよいはずです。
学校に行く日があっても良い、ホームスクール(家庭学習)の日があってもよい、このように子供達の心と身体のバランスを考えた上で柔軟な対応をすることが最も重要なのではないかと思います。
そして、それは現代の学校教育では、残念ながら親御さんの判断にゆだねられています。
よろしければシェアをお願いします。(励みになります。)
続きはコチラ⇩
発達障害の不登校~不登校の準備と対処法~
発達障害の小学校に関してはコチラ⇩
- 発達障害だけど小学校には通わないといけない①?学校編
- 発達障害だけど小学校には通わないといけない②?ホームスクール編
- 発達障害のある子の小学校選び ~普通学級or支援級~
- 発達障害の小学校生活で気を付けるべきこと3選
- 発達障害の子供が小学校へ行きたくないと言ったら?~集団登校編~
- 発達障害の子供が小学校に行きたくないと言ったら①? ~先生との相性編~
- アスペルガーとADHDの息子の友達の作り方
その他には、こんな記事があります。⇩
- アスペルガーの恋愛 アスペルガーはADHDに惹かれる?
- 恋愛においてアスペルガーがモテる7つの理由
- 顔に特徴がない?アスペルガーだからこそ抱える困難さ
- 集中力がないのは面倒くさがり屋だから?
- 自閉症やアスペルガーの寿命が36歳と言われる理由⑤
- 発達障害の子供を連れて引っ越しをするときの注意点
まとめ
発達障害だけど小学校には通わないといけないの?~万能教育の生末~
忙しすぎる小学校生活
昔は山を越えて学校に通っていた
万能教育の生末