「勉強しなさい!」
どこの家庭でも、よく聞く言葉です。
「子供が勉強しない。」と、悩むママさんは多くいます。
特にお子さんが発達障害の場合、過集中の時間と注意散漫な時間との差が激しいということがあげられます。
また、集中して欲しい時に集中できないという問題もあります。
それでは、 集中力 を 高める ために親ができることは何でしょうか。
注意散漫でも集中力を高める方法
好きなことだけをやらせる?
発達障害のお子さんの場合、自分の興味のあることや好きな事には異常な集中力をみせることがよくあります。
対して、それほど興味のないことには全くと言っていいほど興味を示さず、注意散漫になってしまうこともあります。
それでは、好きな事だけをやっていれば良いのかというと、現実問題として好きなことを追求しようと思えば、「受験」というものを突破しなければなりません。
好きな事だけをやり続けて成功する方もいますが、それは特定分野に限ります。
好きな事を続けたい場合には、どうしても「学歴」が必要になることがほとんどです。
学歴がない場合なら「人脈」が必要となります。
そのためには、好きじゃないことも多少は勉強してもらわないと、親としては心配になります。
集中力のない子を勉強させるには
発達障害の子供は自分の興味のないことはあまりやろうとはしませんが、その他にも勉強をしない理由があります。
- 何からやったらいいのかわからない
- 何をやっていいのかわからない
- 嫌いだからやらない
- 疲れすぎてできない
- 簡単すぎてつまらない
- やらないといけないことじたい忘れている
- わからないことに気が付いていない
どの場合も対処方法は似ていますが、基本的に大人がそばで見守ることが効果的です。
ノートの使い方がわからない場合は、ノートの使い方を教え、やる順番がわからない時には一緒にやる順番を決めても良いと思います。
低学年の勉強方法
低学年のお子さんの場合はひとりで家庭学習(勉強)をするということはとても難しいことです。
ひとりですと、何をして良いかわからず注意散漫になりがちです。
ですので、親御さんなり大人の方が一緒に家庭学習をする必要があります。
このときのポイントとしては、「褒める」ことです。
下手に叱ったり、せかしたりすれば、集中力が低下し苦手意識がついてしまいます。
特に音読は、なかなか正しく読めません。作文してしまうこともあります。
それでも、一文字一文字正しく読ませようと注意をすれば、国語自体が嫌いになってしまいます。
音読は回数を重ねれば上手になるものですし、学年があがれば少しずつですが正しく読めるようになります。
ディスデクシアが疑われる場合には病院を受診する必要がありますが、そうでないのなら多少違っても「楽しそうに読めたね。」と褒める方が国語嫌いは避けられます。
その上で、国語も他の教科の教科書も、お子さんと一緒に親御さんも音読すると、正しい知識が獲得できます。
低学年のお子さんの場合は、親御さんと何かを一緒にすることがまだ楽しい年齢ですので、親御さんと一緒に勉強をすると集中して家庭学習をおこなうことができます。
高学年の勉強方法
高学年のお子さんの場合、「疲れすぎて何もできない」というお子さんが多いのではないかと思います。
一日、外で頑張って来たのですから、疲れてしまうことは仕方のないことです。
それでも、高学年になれば全く宿題を提出しないわけにはいきませんし、中学受験間近な子の場合はカリキュラムについていけなくなってしまいます。
例え、30分でも復習して欲しいと親御さんは思うでしょう。
お子さん自身も「やらないといけない」ということがわかっているだけに、「やらないといけないけど、集中できない」と、自分を責めることになってしまいます。
高学年のお子さんの場合、親御さんができることは、とにかく話しを聞いて、認めてあげることです。
もし、学校での出来事や外での出来事を話したそうにしていたら、少し手を止めて話しを聞いてあげることが大切です。
そうすることにより、お子さんは「安心感」を得ることができますし、親御さんとの「信頼関係」も育まれます。
何か心に引っかかる出来事があっても、話しを聞いてもらうことにより心が落ち着くこともあります。
勉強に関しては、すこしでもやったら認めてあげることが大切です。
いつもはすぐに解ける問題でも、集中力がなく問題にかかる時間が長くても、「時間がかかってもやった」という、事実を認めてあげる必要があります。
集中できず教科書を読むスピードが遅くても、ノートに書く時間が遅くても、「そこまで1人でよく頑張ったね。」と、認めてあげることが大切です。
高学年になると、低学年のように褒めておだてれば出来るということは減ります。
親と一緒に勉強をする、ということ自体に楽しみを感じる年ではなくなります。
親としてできることは、少しでもやったら、その事実を認めてあげることです。
そして、勉強面ではワンポイントアドバイスくらいです。
ワンポイントアドバイスでもわからなければ、学校の先生や塾の先生に聞くように促すことが得策です。
「なんで教えてくれないの?」と、言うかもしれませんが、
「ママ(パパ)もわからないから、先生に聞いたら解き方教えてね。」と、言うと後で得意げに教えてくれることもあります。
ママやパパに教えることで、より深い理解につながりますので、わかっている解き方でも最後まで聞いてあげると良いでしょう。
ここで、ワンポイントアドバイスでわからない場合は、第三者の方にお願いする理由ですが、それは家族間で教え合うと喧嘩になることが多いからです。
「なんで、わかんないの?」
そんな言葉を間違って口にしてしまえば、集中力低下と苦手意識しか招きません。
特に塾に通っている場合は、最近の塾は難問が多いので、下手に親御さんが教えるよりも先生に教えてもらった方が、子供達もわかりやすいということもあります。
発達障害のお子さんの場合、「信頼して見守る。時にワンポイントアドバイス」、それくらいの距離感が丁度良いように思います。
よろしければシェアをお願いします。(励みになります。)
続きはコチラ⇩
集中力がない子の勉強方法 ~集中するコツ~
集中力を高めるに関する記事はコチラ⇩
発達障害の子供は切り替えることが苦手?
発達障害の子供の集中力を高める3つの方法
集中力のない発達障害の子供の3つの対策法
集中力がないお子さんが受験するときの問題点
発達障害の子供の進学に必要な3つのポイント
得意なことが伸びる発達障害児の3つの理由
その他には、こんな記事もあります。⇩
意外と多いディスレクシアとその支援~なかなか理解されない~
発達障害の結婚って難しい?~経済的困窮~
発達障害の子供がじっとしていられない3つの原因
ADHDの子供の友達の作り方
発達障害の子供の習い事を選ぶおすすめなポイント5選
子供に発達障害だとカミングアウトする3つのポイント
まとめ
注意散漫でも集中力を高める方法
好きなことだけをやらせる?
集中力のない子を勉強させるには
低学年の勉強方法
高学年の勉強方法