幼少期から 発達障害 のための 療育 を受けていると、「社会のルール」や「相手の表情と感情」といったものは、よくインプットされます。
ですが、この療育 方法 では教え忘れてしまうことがあります。
それは、「自分の気持ち」を認識するという行為です。
発達障害の療育方法 ~教え忘れた!!~
発達障害の療育
発達障害の療育には、言語療法やソーシャルスキルトレーニング、作業療法、感覚統合療法などがあります。
これらのなかで、お子さんにとって必要な療育を受けていくことになります。
おそらく公営の療育センターでは、サーキットや簡単なソーシャルスキルトレーニングを行うところが多いのではないでしょうか。
そして、必要に応じて言語療法や作業療法を提案されることになると思います。
ですので、公営の療育センターと民間療育を合わせて受けていくことが現実的な方法となるのではないでしょうか。
公営療育だけですと、どうしても「順番待ち」もありますし、就園や就学を機に卒業しなければならなくなります。
また、内容的にも民間療育の方が専門性が高いということもあります。
ですので、上手に公営の療育センターを利用しつつ、必要な部分は民間の療育も利用する方が、費用的にも負担が少なく、ある程度の効果も期待できます。
ソーシャルスキルトレーニング
一般的に発達障害の子供は我が強く、「自分がこうしたい」、「自分はこう思う」、という意見を押し通してしまう傾向があります。
また、他人の感情が読み取れないことから、相手の気持ちを察することができません。
ですので、療育現場では、社会のルールを教えたり、他の子供の考え方を教えたり、表情と感情を読み取る練習をします。
これは、練習をするとできるようになることです。
ですので、小学校に入学してもお友達とのトラブルもそれほど起きませんし、自分の意見を押し通すということも、それほどしません。
どちらかというと、幼少期からしっかり療育を受けた子供は、他の人から見れば大人しいタイプの子供のようにうつります。
教え忘れた!!
上記でもご説明したように、幼少期からしっかりと療育を受けた子供は他人の言葉や表情に敏感に育ちます。
なぜなら、何年も繰り返し練習を行ってきたからです。
ですので、ひとつひとつの状況に合わせ行動することも発言することもできます。
いわゆる、パターン化して習得しているのです。
ですが、小学校高学年になると、自分の意見を聞かれるようになります。
このとき、
「自分の気持ちがわからない」
と、なることがあります。
例えば、
「もし、自分が勝手にお友達の消しゴムを使ったら、そのお友達はどんな気持ちになる?」
「イヤな気持ちになる。ひとこと聞いて欲しいと思うと思う。」
と、答えることができます。(パターン化して覚えているので)
ですが、発達障害の子供本人に、
「もし、お友達が勝手に消しゴムを使ったらどう思う?」
「どうも思わない。」
と、心の広い回答が返ってきます。
その他にも、
「もし、お友達に叩かれたらどう思う?」
「叩かないでって言う。」
「もし、お友達に貸した物を返してもらえなかったら、どう思う?」
「返してって言う。」
と、返ってきます。
「どんな気持ちになる?」
「わからない。どうも思わない。」
この返答を聞いた時、「あっ!自分の気持ちを教え忘れた!!」と、気が付きます。
他人の気持ちについては、幼少期からたくさん学びますが、自分の気持ちについては二の次になってしまい、それほど教えてこなかったことに気が付くのです。
結果、自分の気持ちに鈍感になってしまいます。
うまくアウトプットできないというわけではなく、本当に自分に対して鈍感になってしまうのです。
自己認識の弱さ
自分の気持ちに鈍感=自己認識の弱さ
なのですが、自己認識が弱いということに気が付いたら、なるべく早く自己認識を育てていかなければなりません。
- 自分がどういう人間であるのか
少しずつ、自分自身のことを学んでいくことが大切です。
小学校高学年頃から中学生にならないと、自己認識についてはわかりません。
小学校中学年くらいですと、ただアウトプットが苦手であるのか、自己認識が弱いのか、どちらかまだ判断がつきません。
小学校高学年になると、「今さら、遅い。」と、思われるかもしれませんが、まだまだ成長過程です。
療育センターを卒業し、民間療育にも年齢制限があり、どうして良いかわからない時には、以前通っていた民間療育の先生や、学校に相談してみると、療育できる場所を紹介してくださることもあります。
ソーシャルスキルトレーニングができるスクールカウンセラーが常駐している学校では学校でソーシャルスキルトレーニングを受けられることもあります。
また、「発達障害教室」など、通級できるシステムの学校もあります。
年齢が上がるに連れ、療育が受けられる場所は減ってゆきます。
ですが、可能性はありますので、とにかく情報収集をするのみです。
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まとめ
発達障害の療育方法 ~教え忘れた!!~
発達障害の療育
ソーシャルスキルトレーニング
教え忘れた!!
自己認識の弱さ